日常生活の延長線上にある防災。

顔の見える関係を!

〜新年にあたり思うこと〜

保土ケ谷区災害ボランティアネットワーク代表 鈴木方規

 災害ボランティアネットワークは区内地域防災拠点他、防災研修・訓練に参加しています。中でも、昨年、川島小学校で開催された研修会「小学校5年生の総合学習の一環として防災を学ぶ」という目的で行われた5年1組の授業は興味あるものでした。防災は、子どものころからしっかり身に付けておくべき、と日頃から思っている私ですが、その思いをさらに確実にすることとなりました。

鈴木代表の講義風景

 当日、持参したリュックの中のサバイバルナイフなど防災用品を披露した時、子どもたちは目を輝かせて何がでてくるのか、と見入っていました。
「君たちの家の中には何を備えたらいいの?」
「親とはぐれたらどうするの?」
などの質問をすることによって、考えを見つけようとする子どもたちには、大人任せではない、判断できる子どもの心が育ち、自分を守り生きる力がはぐくまれます。
 さて、学校教育で防災を学ぶとなると、私たち災害ボランティアネットワークの存在だけでは難しいものがあります。自助・共助の考えから行政との連携が必要になります。また、防災教育・指導という面では、横浜という地の利を生かした防災のエキスパートがインストラクターとなって、子どもたちに指導していく「防災インストラクター」的な役割を持つ存在が必要になってくるのではないでしょうか。
 大人も子どもも、安全で安心な生活をおくることを願い、20万人区民の自助・共助・公助の橋渡しの役割を担う災害ボランティアネットワークでありたいと思っています。