日常生活の延長線上にある防災。

顔の見える関係を!

鈴木代表のあいさつ

〜大震災を忘れない〜

 阪神淡路大震災から21年、東日本大震災からすでに5年が過ぎました。地球規模の地殻変動や異常気象は日本のみならず常態化しています。

 横浜市では、平成7年の阪神淡路大震災を教訓に全市の小中学校を地域防災拠点として合計442校に拠点制度を構築しました。他府県にはない住民主導の防災制度として、地震の組織的な備えとして定着したことはすばらしいと思います。しかしその存在意義が本当に認識されているか、地震の切迫性と裏腹に求心軸から離れていることも事実のように思います。また、東日本大震災を契機に津波を想定した慶長型地震をモデルに地震対策を行っています。

〜熊本地震〜

 今年4月突然?に襲った熊本地震。気象庁は当初4月14日の震度7を本震と発表しましたが、4月16日にも震度7が発生したことにより、16日を本震、14日を前震であると発表しました。2日間に同じ震度が2回発生したのは観測史上初のこと。また、熊本地方は過去に大きな地震に襲われたことがなかったので、地震に対しての備えの弱さにつながったとも云われています。地震というキーワードが想定外であったことが災害の拡大につながったのではないかと思います。

 区内では各地域住民が中心となり熊本県熊本地方への義援金募集活動を行っていますが、くぬぎ台団地自治会は「復興の一助になれば」と、団地内で募った義援金を去る6月29日(水)に熊本市東京事務所に届けました。

〜地震の三原則:身の安全・逃げ道確保・隣近所の助け合い
 平常時から頭の中でシミュレーションを〜

 私たちの地横浜も東南海地震、南海トラフ巨大地震の発生が30年以内に70%の確立と云われています。あなたが今いる立ち位置で身の安全を、あたりまえに確保できますか?例えば、天井からの落下物、テレビ・家具などの転倒に対して身の安全を守るためには、テーブルの下、梁の狭いトイレ、風呂場などに身を寄せて身の安全の確保をします。次に、火災を起こさないために火の始末、家に閉じ込められないようにするために逃げ道の確保、さらには声を掛け合って隣近所の助け合いなどが、地震の3原則に沿った対応なのです。一人一人が生活者としての立ち位置で今一度身の回りを見渡して、3分3時間3日間の備えを理論上の上滑りとせず、自助としての備え、共助としての助け合いを今一度考え直し、災害に備えることは有意義なことと思います。