〜新年にあたり思うこと 2017〜
保土ケ谷区災害ボランティアネットワーク代表 鈴木方規
災害ボランティアネットワーク(以後、災ボラ)は区内地域防災拠点他、防災研修・訓練に参加しています。昨年は、保土ケ谷区の防災講師派遣事業の依頼を受け、小学校、自治会、町内会などに出向き講演活動も行ってきました。一口に講演と言っても、防災は各地域の特性によりニーズが異なるため、依頼を受けた後の打ち合わせ、準備などにも力をいれて臨みました。
平成20年より提唱している一品一食運動は当災ボラのオリジナルの表現です。「地域防災拠点に避難しても米の備蓄はないので、一人一合を持参して分かち合い災害を乗り越えよう」という思いから提唱しました。さらに一歩進めて「災害時に一品を持ち寄り分かち合って一食をいただく」という共助の考え方を普通の行動とするために日頃からの「顔の見える関係つくり」の構築が大切ではないでしょうか。
鈴木代表の講演風景
さて今年は、「我が家の一室をシェルターに」という提案をします。例えば寝室には家具などの物を置かずに寝具だけの部屋にします。行動の鈍くなる夜間の地震に対しても、家具の転倒による被害に遭わないという自助につながるのです。自分の身を自分で守ることは防災・減災の基本の考えです。 安全で安心な生活をおくることを願い、20万人区民の自助・共助・公助の橋渡しの役割を担う災害ボランティアネットワークでありたいと思っています。