日常生活の延長線上にある防災。

顔の見える関係を!

災害時のペット同行避難

保土ケ谷区災害ボランティアネットワーク 代表 鈴木 方規

 ペット同行避難と言う言葉をご存知ですか。

 災害時にペットも飼い主と一緒に連れて避難することです。ペットも飼い主にとってはかけがえのない存在です。災害時、また地震等起きたら住民は避難所、横浜市民は地域防災拠点に避難し、その規模によっては拠点施設で地域住民同志が寝食を共に過ごすことになります。当然ペットも一緒に避難すると思います。ここで問題になるのが、好む人好まざる人が一つの空間で混在し過ごすことになります。
 横浜市の防災計画にも要援護者として、高齢者、身障者、乳幼児、妊婦等いわゆる災害弱者となり得る人達の支援が位置づけられています。また、その中に女性への配慮やペット同行避難も要援護に入っています。保土ケ谷区内ではペット犬の保有数は9,500匹です。

−ぺットのしつけが大事−

高齢社会と同時にお一人暮らし人にとって、ペットと寝食を共にする傾向は増えていくと思われます。これらの時代背景を考えると人間とペットが共存する機会を考えておかなければなりません。特にペットを飼う人は普段からしつけをしておく、また、災害時にも人と同じように災害時のル−ルが守れるようにしつけておくことです。ペット同士で騒がない、人に吠えない、ゲ−ジの中で静かにしている等日常のしつけを通して非日常時にも人と同じ平常心を持たれるようしっかりしつけをしておくことが寛容性として必要です。
 ペットも命があり人と共に共生できるようにしておくことは、東日本大震災や熊本地震の際にも起きた、首輪を付けたまま餓死するようなことは避けられると思います。共に災害時における避難所の空間の中で理解し合える土壌は日頃から心がけておきたいものです。殺伐としたときに遭っても慈しむ心は持ちたいものです。