「避難所運営シミュレーション講座」報告

平成24年3月3日(土)に開催されました「避難所運営シミュレーション講座」について報告します。
参加者数は個人会員8名、団体会員13団体の21名でした。

鈴木代表のあいさつの後、佐藤委員指導のもと「避難所運営シミュレーション講座」が実施されました。
避難所運営シミュレーションとは・・・
大きな地震が発生したことを想定し、マニュアルは定められているがそれを知っている人や知らない人。地域の防災を担当している人や一般住民、それに健常な人や災害弱者といわれる要援護者などあらゆる立場の人たちが協力して避難所を開設し、円滑に運営できる能力を開発する方法のことです。

今回の講座は以下のように進められました。
(1)1グループ10名を3グループ作り、始めに自己紹介とグループ内でのリーダー選出。
(2)想定地震規模・想定避難所について講師より説明。
(3)避難者受入開始
  ・講師より避難者状況カードをグループごとに配布。
  ・状況判断、避難者配置をグループで話し合いながら決定。
  ・受入を開始して発生する問題点について討議し、課題解決の方法を検討。
  ・避難所運営、初期活動終了後、グループ成果のまとめと発表。
(4)講師より本日のまとめ
  ・避難者状況カードの解説

参加者からのアンケートには次のような意見がありました。その一部を紹介します。

・拠点では訓練だけで終了してしまう。現実的な講話で良かった。
・地域での活動で再度取り入れ充実した内容にしていきたい。
・頭では分かっていても実際にシミュレーションをすると色々な現実が見えてきた。少しでも訓練のときなど思い出していざという時に役に立てたらと思います。
・地域で本日の講座が出来ると良い。運営委員が認識する必要がある。
・防災拠点では必修の研修とすべきではと思います。
・いつもの事ですが、マニュアル人間・机上論人間が多いので驚かされます。災害の時には今まで学んできたことを生かす柔軟性が必要だということに気がついてほしいと思います。毎回参加してよかったと思います。受講した方が地域に戻って発信できる仕組み作りが必要かな?
・このような講座は、年に1回ではなくもう少し多く開いてほしいです。拠点の会合の場に災ボラに入っている人も出られるようになったら良いのでは?
・ブレーンストーミングの方法を最初に話したほうが良いと思いました。知識レベルが違うので話し合いの難しさを感じました。

講師から「自らが指導者となって、地域で訓練をしたい方」を募った時、僅かしか手が挙がらなかったのに寂しさを感じましたとの意見があったので、今後地域の防災拠点でも実施できるように呼びかけをしていきたいと思います。