今月の地域紹介

「ほどがや希望の家」防災訓練

取材:災ボラ 佐々木 安恵委員

平成22年1月11日(月)、北風のとても寒い日でしたが、利用者、職員、ボランティア、町内、地域合わせて50名ほどの参加者が屋外で、炊きだし訓練を行いました。

防災の取り組みがプログラム化している「ほどがや希望の家」。訓練実施の目的のひとつに地域に暮らしている障害のある方々と地域の方々の相互理解があります。

災害時、互いが協力し合うことの大切さと必要性を日ごろから考えているのです。
訓練企画は希望の家の利用者が主体となって会議を重ね、運営します。
訓練当日、9時30分に集合完了。ラジオ体操で軽く体を動かし、それから、防災係りの小林さんから今回の訓練の趣旨説明がありました。その後、グループごとに屋外に移動し訓練を開始しました。

●炊きだし訓練
炊飯袋の目盛り通りに、米と水を入れて輪ゴムでしっかりしばりました。ブロックで造った釜戸に薪で火を起こし、大鍋で湯を沸かし米を炊きました。この時、袋の口をしっかりしばってないものは水がこぼれてしまい、うまく炊けませんでした。
 「非常時に火を起こすのは薪が一番」(ボランティアさん)

釜戸に点火の時。笑顔で見守る参加者 炊飯袋を大鍋に入れて炊く。
釜戸に点火の時。笑顔で見守る参加者 炊飯袋を大鍋に入れて炊く。

電動のこぎり訓練と発電機使用訓練を実施しました。
●電動のこぎり訓練
角材を切り薪をつくりました。「あひるの会のメンバーの平さんも真剣に取り組んでいました。」

●発電機使用訓練
使用方法を学び、投光機の電源として使用しました。発電機と投光機を20メートルほどの距離を設けて互いに声をかけあって協力しました。

電動のこぎりに挑戦する参加者 発電機と投光機を前にグループ写真
電動のこぎりに挑戦する参加者 発電機と投光機を前にグループ写真

訓練終了後は屋内に戻り、炊飯袋のご飯を容器にあけて、レトルトカレーをかけ、参加者全員が揃って昼食をとりました。引き続き、反省会をしました。
「訓練に参加できたことは貴重な経験」(ボランティアの和田さん)

「声を大きくして全体指揮をとる人の姿が見当たらないことは、参加者の自主的訓練であることをはっきり示している。職員はポイントで声かけをするお助けマン的存在でいいのです」(都市防災研究所の佐藤さん)

地域では防災拠点の小学校などでも随時、防災訓練を実施しています。あなたの参加が地域の防災力になるのです。お誘いあわせの上、ご参加ください。