3月の地域紹介

桜台小学校地域防災拠点運営委員会
「備蓄庫内の物品配置 誰もがわかるように」

取材:災ボラ 佐々木 安恵委員

平成22年2月13日。前日からみぞれ混じりの冷たい雨が降り続くこの日、桜台小学校では地域防災拠点の運営委員の11名が、庫内備蓄資機材点検と備蓄品の整備を実施しました。
同委員会は会議と備蓄庫点検を隔月ごとに行うことを定例としています。備蓄庫点検の月は、炊き出しをしたり、発電機の操作など、いざという時に不備なく、使えるように研修を積んでいます。

備蓄庫で作業の手を止めて集合 みぞれ混じりの雨天の備蓄庫点検
備蓄庫で作業の手を止めて集合 みぞれ混じりの雨天の備蓄庫点検

隔月ごとに資機材を動かすことで、不備などのチェックができますが、オイル、ガソリンほかの経費がかかります。炊き出しのための米の購入費用も必要となります。さらに最大4000人が避難対象となっているこの拠点では、物資の備蓄のみならず、拠点内の自治会、町内会からの支援を受けて、災害時の購入を視野に入れた経費の準備もしています。

この日は、庫内のラックに収納する備蓄品をまとめる作業をしました。食料班は食料・飲料などの飲食物。情報管理班はテント大きな物品。救護班は三角巾、ガーゼなど。事務局は事務用品など。それぞれの班の保管管理物資を、ヘルメットやキャップを被った運営委員が一列に並び移動させていました。まるでバケツリレーのように速やかな動きで、研修の成果は自然とでるものだと感じました。

備蓄庫内で一列に並んで物品移動
備蓄庫内で一列に並んで物品移動

「運営委員が会議や研修で集まり、日ごろから連携をとればいざという時に心強い。今の課題は、誰が見てもわかるように備蓄品の整備をすること。活動は、地域が主として自発的積極的にすすめていき、行政の支えがあればありがたい」と、運営委員長の土谷稔明(つちや としあき)さん。
土谷さんは、桜ヶ丘東自治会長であり、バスケットボールの監督として35年間、地域との関わりを持ち続けています。