4月の地域紹介
平成22年2月16日。脳卒中で中途障害者となった方々の地域活動センター、NPO法人「ほどがやカルガモの会」で「中途障害者の方々のための救急救命法の講習会」が開催されました。
同活動センターは中途障害者の方々の地域での自立した生活を支援する施設です。「心と身体のリハビリ」「地域の人々との交流」「相談支援と情報発信」を主な柱として、創作活動、自主製品の販売、生活習慣病予防に関する健康講座、リハビリテーション・スポーツ他、定期的な外出・社会参加を希望される方のためのプログラムを実施しています。
この日は、ボランティア講座の第3回目。救急救命法をテーマにし、日赤の指導員を講師に招いて、施設の利用者17名、ボランティア6名、OBボランティア4名、一般参加者3名、職員6名が参加した講習会となりました。心肺蘇生法は、通常だと人形を床に置き、患者にみたてて、心臓マッサージ・AEDを使用するのですが、低い位置では両手を使用することができない人のために、机の上に人形を置くという工夫がありました。
利用者代表の井上さんは、机の上の人形で救急救命法を学ぶ
「支援される立場ではあるけれど、家族のことを考えると、もしかしたら自分が支援する立場になるかもしれない。災害時など、施設で仲間と助けあう時があるかもしれない。」と、利用者の意気込みはとても前向きで、講師の話に真剣な面持ちで聞き入るのは当然のこと、AEDのパッドを貼る位置を自分の体で確認する姿もみられました。
身をのりだして、講師の話しに聞き入る参加者
利用者代表の井上さんは「今日学んだことを自分の住んでいる地域でも生かしていきたい」と意欲を語っていました。
この日のQ&Aより
Q ペースメーカーの確認はどうするの?
A 手術痕があります。たいていは右側です。
Q AEDを装着して、心臓マッサージはいつ、やめたらよいの?
A AEDの音声に従ってください。心臓が動きはじめるまで続けてください。
Q AEDのパッドをいつはがすの?
A 救急隊が到着するまではがさないで、処置は救急隊に任せてください。
・・・私たち仲間とともに地域の中で自立した生活を送りませんか・・・
「ほどがやカルガモの会」
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