8月の地域紹介

「6地区合同家庭防災員研修会」

取材:災ボラ 佐々木 安恵委員

真夏の7月17日(土)、児童遊園地を会場に家庭防災員を対象とした合同防災研修会が実施されました。毎年この時期に保土ケ谷、南部、東部、中、岩井町原、権太坂境木の各連合自治会家庭防災員地区連絡員が、家庭防災員を対象とした年間主要企画の合同防災研修会を実施しています。
いつ出遭ってしまうか予測のつかない災害。いざという時のために「顔の見える関係つくり」をして円滑に相互協力ができるよう、日頃から交流を図っています。

プログラム

午後3時  6地区のリーダー、保土ケ谷連合自治会の田中さんによる「開始」の言葉でスタート。
・炊き出し
例年のことだが、薪による炊き出しは45キロの米とカレー作り。手際よく薪をくべ、釜戸の準備。1回に5キロから10キロを炊き上げるが、研ぐのも水加減もベテラン主婦の家庭防災員。


黙々と作業を続ける炊き出し班。今年は、南部連合自治会の守屋さんをチームリーダーに、保土ヶ谷、南部、東部が担当した。100本以上のニンジン、たまねぎ、じゃがいも、肉の山を前に切る、刻むのは中連合自治会の石井さんをチームリーダーに、中、岩井町原、権太坂境木。下準備を早くすると、米とカレー用に釜の使い回しが段取りよくすすむことを知っている参加者。それぞれが自分のできること、した方がよいことをさっさと見つけ、動いていた。

3時45分 ・炊き出しが順調に進んだところで、「横浜市歌」「わがまち、保土ヶ谷」の合唱。

炊き出しの合間に合唱

合唱。炊き上がり、煮上がりを待つ間の10分を利用して皆で大きな声をだす。避難場所では歌ったり、声をだしたり、笑ったりすることがストレスの解消にもつながるということが過去の被災地の体験談から知られている。

4時00分 ・ロープ結索研修

会場内の階段手すりを利用して、「2階から避難するとき」を想定したロープ結びの方法を干場権太坂消防出張所長の指導で実施。
「結び方の説明が分かりやすくて、勉強になった」と、多くの参加者が感想を述べていた。

ロープ結索研修

ロープ結索。
ロープ結びには苦手意識を持つ人が多いようだが、「2階から脱出」という身近なテーマ設定と指導者の話し方が分かりやすいことから「よい勉強になった。」との感想が多かった。

5時30分 試食

炎天下での炊きだしは体力を消耗する。適度な水分補給による自己管理をすることも研修のひとつ。「今年は特に美味しく感じる」とは、毎年聞こえる参加者の声。無事に研修が進んでいることの達成感から参加者がそのように感じるのだろうか。
この後、ゴミを分別しながら後片付け。環境にも配慮した合同研修は午後7時に終了した。

試食

試食。
大型のブルーシートに腰掛けて、炊き出しを食べる。ここで情報交換、互いの顔を知るほか、「顔の見える関係つくり」の構築を図る。