12月の地域紹介
岩崎小学校地域防災拠点訓練
取材:災ボラ 佐々木 安恵委員
平成11月21日(日) 岩崎小学校地域防災拠点の訓練が実施されました。拠点訓練に先立ち運営委員会では三角巾による応急手当の研修、備蓄庫の点検、炊飯訓練などの準備を重ねてきました。
今回の訓練での新しい試みは、
1)「実際の避難時には「避難民カード」を記入すること」の啓発
2)教室の避難階と連合を色別し、ネームプレートを作り運営委員が胸につける
避難地域の各自治会には事前に「避難民カード」を配布したところ、記入済みのカードを持参した参加者もいました。避難場所が安全・安心な場所であるためには、避難民のことを本部が知ること、避難民同士も日頃から顔の見える関係ができていることがたいせつです。
上記、「避難民カード」、「色別ネームプレート」について、内藤運営委員からの説明に参加者は頷いていました。今年は試行年として、説明と運営委員が実施することにとどめました。
毎年好評を得ているのは、「発電機にホットプレートをつないで焼いたフランクフルト」と備蓄品を訓練終了後の参加者に配布することです。今回の備蓄品は、グリップを握って手動で発電させて点灯する懐中電灯でした。
「緊急時に対応した内容を訓練で実践するのは、たいへん意味のあることだ」という感想が多く聞かれ、充実した防災訓練でした。
校庭では、煙体験や初期消火訓練、主婦の方々には天ぷら油火災を想定した消火訓練を、子供たちには資機材の取り扱い訓練(を行い好評でした。最後に発電機にホットプレートを接続して焼いたフランクフルト配布をしました。
煙体験
初期消火訓練
天ぷら油の消火訓練
発電機操作訓練
体育館では、参加人員報告、防災講和の後、三角巾による応急手当の研修を行いました。劇団「ふらわー家防員ず」による三角巾の代用品の啓発寸劇、たたみ三角巾、頭部の手当て、胸部の手当てなどを、各地域のリーダー的存在の家庭防災員が指導にあたりました。昨年までは、参加者への指導は消防職員との協力で行っていましたが、今回は家庭防災員が企画、指導したことで「地域による地域の自発的研修のたいへんさと必要性」を実感でき、有意義であったと思います。
「ふらわー家防員ず」による寸劇
たたみ三角巾研修
スカーフ・ジャンバー・風呂敷など身近にあるものを三角巾として利用しました。
家庭防災員の指導による研修風景
頭部応急手当研修