7月の地域紹介

「地域医療救護拠点とは」

取材:災ボラ 佐々木 安恵委員

1.保土ケ谷区内26箇所の地域防災拠点のうち、8校(今月の表紙参照)は「地域医療救護拠点」に指定されています。次月から地域医療救護拠点にスポットをあて「地域訪問記」をシリーズで紹介していきます。
「地域医療救護拠点とは」どのような役割をもつものかをまとめてみました。

(1)拠点の開設
「地域医療救護拠点」は震度5強以上の地震が発生した時に、施設の安全性を確認してから開設されます。区医師会、区薬剤師会の協力で医療救護隊を編成し、拠点に医療救護隊が配置されます。そして、負傷者受け入れに必要な措置がとられます。また、被災状況から、必要と認められたときは、区役所、消防署・消防出張所、休日急患診療所、その他区本部長が必要と認めた場所にも仮設の「地域医療救護拠点」が開設されます。

(2)拠点の備蓄医薬品
薬   品:消毒薬、止血剤、鎮痛剤、抗生物質製剤、局所麻酔剤、輸液製剤、
       血管拡張剤、解熱鎮痛消炎剤、総合感冒剤等
医療器具:注射器、輸液用具、縫合止血用具、骨折用具等
衛生材料:ガーゼ、包帯、絆創膏等
医療機器:担架ベッド、照明灯、毛布、酸素蘇生器

※仮設救護所での応急医療は、区役所(福祉保健センター)に備蓄する医薬品等を活用します。区本部は医薬品等の不足状況を把握し、不足する品目の名称、数量を取りまとめ、市本部へ手配を要請します。

トリアージ・タッグ
トリアージ・タッグ

(3)拠点の医療活動 地域医療救護拠点では、トリアージ、創傷・打撲・骨折・熱傷等の外的負傷者のうち軽・中傷者に対する応急手当が主な医療活動になります。

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保土ケ谷区福祉保健課 谷誠司係長
総務課 河原公一係長(右)

2.地域医療救護拠点を設置する目的について、担当の区福祉保健課 谷誠司係長にうかがいました。『大規模地震等の災害時に区民の皆さんが身近な場所で迅速に医療救護が受けられるようにする』ということです。 発災後72時間程度の初期対応になりますが、被災され負傷された方々の応急医療を行う救護所として、臨時に設置します。医療機関の被災で、受診が困難となった慢性疾患患者の緊急医療の実施や代替医療施設等の情 報提供も実施します。

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介護ボランティア募集

実は、この地域医療救護拠点で、医師・薬剤師とともにボランティアとしてご協力いただける保健師・助産師・看護師・准看護師の資格をお持ちの方々を募集しています。
いつ起こるかわからない災害。その時、1人でも多くの方々に応急手当を施すことができるように、看護ボランティアの登録をお願いします」

看護ボランティア募集:保健師・助産師・看護師・准看護師の有資格者
問い合わせ先:保土ヶ谷区役所 福祉保健課 事業企画担当
電話:045-334-6343 ファクシミリ:045-333-6309

参考:地域医療救護拠点とは ・ トリアージ ・保土ケ谷区危機管理計画