今月の地域紹介
「避難所運営シミュレーション」訓練について
取材:災ボラ 佐々木 安恵委員
1月11日(水)18:00より星川の社会福祉協議会「かるがも」にて災害ボランティアネットワーク 運営委員を対象とした「避難所運営シミュレーション(保土ケ谷版)」訓練を実施しました。 3月3日(土) 開催予定の災害ボランティアネットワーク会員向け訓練に先立ち、当日、ファシリ テーター役となる運営委員が、佐藤運営委員の指導により、「避難所を開設し、円滑に運営でき る能力を開発するための方法」を体験しました。
訓練資料を準備中の佐藤委員
訓練は次のような流れで実施しました。
・想定地震規模
マグニチュード7.0、震度6強、広域にわたり建物倒壊、街区火災発生。
倒壊家屋あり、火災延焼の危険性のある地域からの避難が始まった。
・想定避難所としての条件
横浜市内地域防災拠点小・中学校の校舎とする。休校日なので学校職員はいない。
避難所運営マニュアルは策定されているが、運営要員は一部しか到着していない。
避難者は続々到着している。
・訓練内容
模造紙に描いた避難場所(今回は体育館)の平面図。そこに避難者ひとり分1平方メートルと仮定した升目のラインを引き、様々な条件の避難者に見たてた用紙を升目の中においていく作業をします。
訓練様子1
訓練様子2
「授乳中の母親は、出入り口に近く、視線にさらされない場所がいいと思う」
「なにかで囲いをして、見えないようにしなくてはね」
「女性の着替えはどこでするの?」
などの会話をしながら、避難者の居場所を決めていきます。実際の避難場所ではゆっくり話す時間などないくらい、次から次へと避難者がやってくると思われます。
ここでは、瞬時に状況を判断することが求められると気づきました。災害時にあわてることのないよう、こうしたシミュレーション訓練を繰り返しおこない、心の備えをしておくことが減災につながるのだということをあらためて思いました。