3月の地域紹介
「地域医療救護拠点 上菅田小学校」
取材:災ボラ 佐々木 安恵委員
保土ケ谷区内地域医療救護拠点を平成23年7月から平成24年5月の間にご紹介します。
概要
拠点名:上菅田小学校
所在地:上菅田134
電話番号:383-3111
デジタル移動無線番号:580
該当地域防災拠点:新井小学校、笹山小学校、上菅田小学校
取材
アンケート形式でお答えいただきました。
・医療救護拠点の訓練
Q 今までに医療救護拠点として実施した訓練を教えてください。
A 私が拠点代表に任ぜられて5年になりますが、その間、平成19年と22年の2回、医師、看護師を入れた医療トリアージ訓練、搬送訓練等を実施しました。22年は、新井小学校及び笹山小学校の拠点にもお声がけし、役員の方にも参加いただくことができました。なお、拠点開設にあたっては、11自治会の拠点役員に代わる者として「横浜防災ライセンスリーダー」を毎年各自治会から1名養成し、5年で50人、10年後には、100人に増やし、拠点運営の中核にしていきたいと思います。おかげさまで今年は7人の方を加えることが出来ました。
・医療救護拠点としての問題点
Q 患者の搬送について
A 医師によるけが人のトリアージの優先度を決めるにあたり、患者の家族を十分に納得させることができるのかとても不安です。例えば、市民病院など重篤な救急患者の救命医療を行う災害医療拠点病院への搬送をめぐり、トラブルが発生しないかなど、私ども拠点役員では、協力はするものの、判断できない部分もあり、医師、看護師あるいは行政側での対応が不可欠です。
Q 治療場所について
A 最初の段階では、体育館の一部を使うことになります。その後の状況を観て、学校関係者と協議のうえ判断することになると思います。
Q その他(地域医療救護拠点への思い、地域として特筆すべき点等)なにかありますか?
A 私どもの地域は丹沢山系からの風も強く、傾斜地では風向きにより、火災が延焼するおそれが大です。それゆえ、拠点運営においては、各自治会から火災を出さない取り組みが不可欠と考えています。そのため、町の防災組織としての役割において、自治会単位での初期消火訓練はとても重要であると認識しています。防災・減災対策は、各自治会における自助・共助が基本であり、防災拠点はそれでもカバーできなかった場合、避難者を受け入れるところと認識しています。当然のことですが、拠点運営役員は、各自治会役員が兼務している場合が多いのですが、自治会と拠点の「張り付く人」がそれぞれ別に構成されていることが必要であると思います。
トリアージの訓練とは!
トリアージとは、多数の負傷者がでる災害や事故などにさいして、救急隊員や医師が選別し、優先順位をつける行為のことです。
1最優先治療者(赤)
2非緊急治療(黄)
3軽処置(緑)
4不処置群(黒)
トリアージタッグ
付き添われて徒歩で向かう患者
医師や看護師などの医療関係者が、一目でその患者の症状がわかるよう緑・黄・赤・黒で色分けするのが一般的です。荷札のようなトリアージタッグを患者の手首や足首につけていきます。また、タッグには氏名・年齢・血液型・症状などを記入します。
担架で搬送される患者
搬送前に意識確認、状況確認をします