12月の地域紹介
1 ペットも防災・今井小学校地域防災拠点
取材:災ボラ委員 佐々木安恵
平成24年10月28日(日)の拠点防災訓練で、区内で初めてという災害時の「ペット用品の展示」をプログラムのひとつとして行いました。8自治会の運営委員、教師・PTA、消防署、消防団、家庭防災員、区役所などの協賛により、当日は308人の参加を得ましたが、企画段階では「災害時にはペットより人が優先」という意見もあり、開催に向けての準備に多少のためらいもあったそうです。けれど、「ペットを育てている家庭にとっては、家族同様」という地域住民の声や、「犬が体を温めてくれて命拾いをした」というニュースなどを聞くにつけ、ペットの保護も必要だと感じていた二瓶運営委員長は、開催することが地域にとっての情報共有になるとの判断から、実施にこぎつけました。参加者の皆さんが、一様になるほどと感じたことは、「犬、猫などのペットが、日頃からケージの中に入る習慣ができていると、災害時にケージ内で保護することが容易」という動物愛護センターからの話でした。
ペットの防災用品展示
トイレ組み立て見学風景
また、当日は、トイレ組み立て、煙ハウス体験、救命・救助訓練など、災害に備えた体験的訓練、保土ケ谷区役所高齢・障害支援課長の小西ミカ子さんによる「地域の繋がりと災害への備え」の講話を行いました。
2 「DIG講習会に参加して」
11月18日(日) 神奈川大学を会場に、「ヨコハマ災害図上訓練DIG(※1)」が行われ、保土ケ谷区災害ボランティアネットワークから運営委員、会員、事務局など7名が参加しました。
講師の佐藤栄一さん
図上訓練
「図上訓練のやり方・・・金沢区をモデルとして」の講義は区災害ボランティアネットワーク運営委員でもある佐藤榮一さんが講師として、県内から80名ほどの参加者にノウハウを伝えました。 地域単位の8グループに別れ、金沢区の地図をモデルに仮想の自治会域を作り、話し合いながら自然状況、危険箇所などを書き入れていきました。保土ケ谷は、瀬谷、旭、泉、戸塚区と同じグループでしたが、、活発に意見を述べ合うグループでした。図上訓練はもちろんのこと災害時に避難場所でボランティア活動をする時なども、初対面の人たちと連携を取り合うことが求められるので、そういう意味からも有意義な体験でした。
※1 災害図上訓練DIGとは 災害図上訓練DIGは、災害(Disaster)のD、想像力(Imagination)のI、ゲーム(Game)のGの頭文字を取って名付けられた、誰でも行うことができ、誰もが参加できる簡易な災害図上訓練です。英語のdig[動詞]からは、「掘り起こす、探究する、理解する」といった意味があるが、「防災意識を掘り起こす」「地域を探究する」「災害を理解する」といった意味も込めて、この災害図上訓練のノウハウを「ディグ」と呼んでいます。DIGを一言で言うと「大きな地図台を参加者全員で囲み、災害のイメージトレーニングをしてみよう」というものです。みんなが一緒になって対応策を考え、真剣だがゲーム感覚で気軽に行うことのできる、災害対応のためのトレーニングです。