研修会報告 その2

 本号、表紙記事の続きです。
第2部でファシリテーターを務めた、佐藤榮一委員(保土ケ谷区災害ボランティアネットワーク)配布のレジュメより”緊急追記”「誰もが いつでも 災害弱者」の内容をご紹介します。 佐藤委員が折に触れ感じている、市民の危機管理意識への警鐘ともいえる内容です。


“緊急追記”


★緊急地震速報を活用しよう
甲子園球場において高校野球が開催されているその時、テレビ画面で緊急地震速報が流れているにもかかわらず、画面の野球場の様子は、地震対策をしているものではありませんでした。
イベント主催者、野球場関係者のするべきことはあったはず→「正常性バイアス」「時間の利得」についての事象の典型

★大島の避難遅れによる多数死者発生について
台風コースの直撃ほか、事前の情報があったにもかかわらず、多数の方が亡くなられた→気象庁と避難指示の認識が甘かった(自主避難をして助かった方もいた)。


☆良い事例
「みなとみらいホール」では、演奏中に指揮者が地震発生想定をして避難指示をだし、聴衆にその場で身の安全を図ることを求める訓練(シェイクアウト)を実施することがある→「よい経験をした」との感想を得ている。
※平成26年5月24日(土)開催予定の本ネットワーク総会において、シェイクアウトを実施


「誰もが いつでも 災害弱者!」

多くの事例、体験をしている佐藤委員は、このフレーズを掲げ、安全・安心・安定の社会構築を願いながら防災・減災活動を続けています。また、このタイトルページでは、河合節二氏の阪神淡路大震災被災経験の一部を紹介しています。
「単なる野次馬は害はあっても役立たず」
「避難所でウジウジするな。消火・救助・避難所運営に参加せよ」他
耳に痛く、肝に銘ずるべき内容が記載されています。