子育て世代の防災対策 その2

 こっころは、平成19年度から保土ケ谷区の委託を受けて運営している総合的な子育て支援拠点です。保土ケ谷区役所隣のパークタワー横濱星川1Fで活動し、多い日には一日100名の利用者があるそうです。スタッフの小川さんに災害時の防災対策についてお話しを伺いました。毎年「消防計画書」を作成し、実施結果を分析して改善案を次年度の業務に反映させる素晴らしいシステムのファイルを拝見しました。

いつでも持ち出せる「非常持ち出し袋」
いつでも持ち出せる「非常持ち出し袋」
さりげなく置かれた「防災グッズ」
さりげなく置かれた「防災グッズ」

この施設の特徴は、防災グッズが3か所に分散配置され発災時でも一箇所に集中しない工夫が施されているのに感心しました。また、建物構造上大きな素通しの窓ガラスのため、歩行者から中の様子が丸見えになり不審者の訪問を避ける対策に苦慮していました。発災時の一時避難場所は峯小学校。

話題はいつも子育ての情報交換
話題はいつも子育ての情報交換
清潔感あふれる施設の風景
清潔感あふれる施設の風景

この施設には子ども用のヘルメットは見当たりませんでした。わけをただすと、大人がヘルメットをかぶり、子どもに覆いかぶさって危険が鎮まるのを待つのだそうです。いかにも動物的対応に親子の愛情を感じました。
更に驚いたのは「ミニカード」方式。各スタッフがその日に担当する業務内容が箇条書きに記入された「ミニカード」を名札の裏に入れて持ち歩き、発災時等に自分は何をすべきかを確認することで落ち着いて行動できるという素晴らしいシステムです。
「ミニカード」方式は、こっころに限らず多くのところで活用できると思いました。業務内容の見える化と作業の標準化につながる画期的なシステムだと感心しました。