子育て世代の防災対策 その4

 特定非営利活動法人ピアわらべの6事業の一つ、横浜市認可 小規模保育事業「保育室ピア・ピア」は、相鉄線天王町駅から徒歩3分、マンション1階を利用した、生後8週間〜3歳未満児対象、定員11名の小さな保育室です。取材にうかがった時、「キャ―・キャ―」と大声で歓迎のあいさつのシャワーがあり7、8人の子どもたちに取り囲まれてしまいました。施設長の槇岡さんからお話しをうかがいました。この保育室は、11名のお子さんに対して保育スタッフ4名と調理スタッフの1名が配置されています。防災対策には、消防署員指導の下、初期消火訓練や通報訓練の総合訓練を年に1回、その他の防災・防犯訓練を月に1回以上実施しています。

防災頭きんを被る子どもたち
防災頭きんを被る子どもたち
「避難袋の中身は水と食料で一杯!
避難袋の中身は水と食料で一杯!

 防災頭巾の常備はもとより、定期的な防災訓練として、「地震だ!」の声で入り口に近い安全な場所に集まり、防災頭巾をかぶり、施設が用意した避難靴を履いて外に出るまでの一連の動作を日常のカリキュラムの中に組み入れた訓練は素晴らしいアイディアと感心しました。

非常用照明器具とガスコンロ
非常用照明器具とガスコンロ
三日分の食料備蓄リュックサック
三日分の食料備蓄リュックサック

 この施設は、今井川と帷子川の合流地点から近く、ハザードマップの浸水エリアに該当しているため、避難場所の情報伝達や、帰宅困難者になった保護者の方へお子さんを引き渡すまでを想定し、約3日分の食料を常備し、いざという時に備えています。