3・11東日本大震災を忘れない IN 2018
平成30年8月19日(日)、瀬戸ヶ谷町自治会と南部連合自治会家庭防災部、民生児童委員の39名は、今年も、福島県いわき市薄磯公営住宅を訪問しました。発災から7年半が過ぎ、日本国内では、地震、暴風雨などによる大規模災害に見舞われ、その復興に追われているというのが現状です。
1,000年に一度の未曾有の大規模地震といわれた東日本大震災。しかしながら、実際の復興はどうでしょうか。当初より、復興には20年、30年の長期の時間が必要と試算されていました。
薄磯地区では、かさ上げ、植樹、宅地の区画整理、工場地帯の整備は終わりましたが、あらたに工場誘致に名乗りを上げる企業はないとの話。復興は途中という現実を垣間見た思いがしました。
訪問した日、昨年は閑散としていた薄磯地区近くの海水浴場の駐車場で、「海まち とよま パークフェスタ」が開催されており、地元の方々の手作りの手芸品や、梅干し他の出店が30店舗ほどありました。けれど、楽しみにしていた海産物のアワビ、ウニはありませんでした。風評被害により、いまだに一般販売はされていないとのことでした。190世帯用の整備された宅地にも30棟ほどの家が建築されているだけでした。被災した住民の方は、宅地の権利を得ても市に買い取ってもらい、他所に転居したまま帰って来ない現実もあるようです。今回の訪問で、「復興とは、過去の再現ではなく、新しい町づくりである」ということを実感しました。
フェスタ会場で参加者集合写真
かまぼこ工場1棟。新たな工場建設は
ないまま、土地整備は終了した。