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和 歌


佛は常に在せども、現ならぬぞあはれなる、

人の音せぬ暁に、仄かに夢にみえたまふ


ほとけはつねに いませども、うつつならぬぞ あわれなる、
ひとのおとせぬ あかつきに、ほのかにゆめに みえたまう
[梁塵秘抄 巻第二 佛歌]


和歌のページなのに、いきなり今様で済みません。本当は、和歌だけでなく、長歌、今様、現代の短歌、俳句、関連して漢詩なども、取り上げていきたいと思っているのですが、「和歌など」なんてタイトル変だし、「日本の歌」なんて演歌みたいで嫌でしょ(笑)それで、代表して、「和歌」とさせて頂きました。うそつきなんて言わないでね。

しかし、何しろ欲張って、いろいろなページを開けているもので、なかなか取りかかれません。とりあえず、「平家物語の和歌」のページでお茶を濁させてください。

梁塵秘抄(りょうじんひしょう)に限らず、日本の中世の文学は、仏教思想抜きには、語れません、ヨーロッパの中世が、キリスト教なしでは成り立たないのと同じです。私の場合「宗教」と言うよりは、「時代背景」の一部と気楽に考えて読んでいます。

梁塵秘抄の代表的なこの歌も、ふわりとして、きれいだと思いませんか?


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