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馬と旅行  ASO KUMAMOTO JAPAN 2007
阿蘇2006 グリーンバレー

2006年11月、九州は熊本県、阿蘇にある「夢☆大地グリーンバレー」に外乗に行きました。以前にMOOK「乗馬への道」でも紹介されていて気になっていた牧場です。ちょうどこの年テレビでも映像を見たのをきっかけに、これは是非行ってみようということになりました。特に、レイニングのお馬がいるというところが魅力的だったのです。

この牧場の敷地はとても広く、適度なアップダウンがあり、2時間コースが私たちにはちょうど良い感じでとても楽しめました。外乗はお馬たちが土地を知っているし、インストラクターさんが一緒なので、とてもリラックスして乗れるのがいいです。


写真には写っていませんが、敷地内にはお母さん馬や仔馬たちも放牧されていました。生まれて1年くらいで仔馬は母馬と離して、人間に慣れさせるそうです。人間が頼れる存在であることを覚えさせるためだそうです。

別のところには、黒い毛の牛も放牧されていました。鉄条網の囲いがあるのですが、牛は皮が厚いので平気で引きちぎってしまうこともあるそうです。この日も、一頭囲いの外で草を食んでいました。でも、群で暮らす動物なので、遠くまでは逃げないそうです。


ススキの背が高くて、場所によっては馬が隠れてしまうほど。後ろを振り向くと、馬はすっぽりススキの下に隠れてしまって、乗り手の上半身しか見えないところもありました。道が狭いところはかき分けて進みます。物語の中の一シーンのようで、馬で旅をするのはこんな感じかなあと思いながら乗っていました。
「指輪物語」でも、乗り手の膝まで届く草を掻き分けて進む馬たちは、草の海を泳ぐようだったという描写がありましたね。(二つの塔、白の乗手の章です)

開けたところでは、駆歩で気持ちよく走ります。少し風があったので、駆歩をしたら帽子が飛んでしまいました。降りて拾ったはいいけど、その後乗るのが大変でした。


私が乗せてもらったのは、なんと2歳のヒダルゴくん。そう、あのヴィゴ・モーテンセンの映画「HIDALGO(オーシャン・オブ・ファイヤー)」にちなんでつけられたそうです。クウォーターのミックスで綺麗な斑毛くんです。2歳とは思えない落ち着きぶりで、とても安心して乗れました。元気だけど、スタミナ面ではまだ若いので、斜面を駆け上ったときには、最後までのぼり切る前に速歩に落ちてしまいました。
また、急な下り坂では、先を行くベテランのお馬たちはゆっくり下りるのに、彼は一瞬坂の勾配に躊躇して止まって考えてから、一気に駆け下りようとするのでした。その辺がまだお子様です。前の馬にぶつかりそうでびっくりでした。


↑恒例の、馬の上からのショット。ヒダルゴくんの耳越しに、阿蘇の山々がうっすらと見えます。

←彼の首は茶色と黒と白い毛に分かれていてとても綺麗。前を行くお馬も斑毛のポニーです。

ヒダルゴくんは、サラブレッドよりは小柄ですが、ポニーよりは背が高く、地面から乗るのにはちょっと苦労しました。私の筋力と柔軟性が乏しいうえに、楽しんでいるとはいえ、慣れない外乗で筋肉がこわばってしまっているせいもあって…。




あらかじめメールで、レイニングに興味があることを伝えておいたら、午後のレッスンは、レイニングの競技馬に乗せてもらえました。感動☆ 

乗るのに必死だったので、残念ながら写真はありません。レイニングは、ウエスタンの競技のひとつで、世界選手権にも種目の一つとして取り上げられています。スライディングストップや、スピンなど、派手なパフォーマンスは見ていてとても楽しいです。ただし、私たちがいつも乗っているブリティッシュの調教とはまったく違うので、頭の中が大混乱でした。体重のかけ方、脚の指示などが、正反対と言って良いくらい違うのです。駆歩を出すのもキスといわれる口の合図で出すんです。そして、ネットやテレビで見て一度やってみたかった、その場でのスピン。凄いです、下手くそな乗り手でもちゃんと回ってくれました。ぐいぐい回るので凄い遠心力を感じました。どきどき物でしたが、本当に嬉しい体験でした。お二人のインストラクターの方も、とても親切で、大変わかりやすい説明をしてくれたのもとてもよかったです。ありがとうございました。

今回は秋だったので、今度は緑の綺麗な春にも行ってみたいと思いました。実は、雪が降ったときも面白いらしいのですけれど。

「夢☆大地グリーンバレー」さんのHP


↓《おまけ》こちらは、熊本市内の熊本城近くにある「旧細川刑部邸(きゅうほそかわぎょうぶてい)」に展示してあった、和鞍と鐙です。




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