OPEN OCT.22.1998
UPDATE JAN.05.2003.
本物の馬ってどんなもの?ぜんぜん知らなーい。でも、見てみたーい!乗ってみたーい!!
という方に、あんな事こんな事、書いてみました。読んでね。
そして、ぜひお馬さんに会いに行ってください。楽しいよ☆
お近くの乗馬クラブはこちらで探してみてね。
ベルベットのお鼻
お馬さんに会ったら、その鼻先に、そっと触って見てください。ふわふわで、なめらかで、まるでベルベット。
馬は、手が器用じゃ無いから、食べ物を探すのも、お友達とのコミュニケーションも、お鼻でします。だからその動きは、とても表情豊か。さわると、ほにゃほにゃ動かしてきてかわいいんです。お耳がかわいい☆
馬のどこが好きって、耳。馬は、目が顔の両側についているから、遠近感はあまりない。周りの様子は、耳で確かめます。
好奇心の向くほうや、注意を払う方向に、くるくる動く。クールな振りしている子でも、耳はいつでも、周りの様子に気を配って、動いています。名前を呼ぶと、片耳だけこっちを向いたりして。右と左が、別々に動くのがまたかわいい。警戒心も、耳に現れます。両耳を、後ろに倒しているときは要注意。馬は、とっても恐がりだから、急に近づいたり、大きな声を出したりしないでね。お願いね。
にんじん大好き!
お馬さんは、やっぱりニンジンが大好きです。リンゴも好き。角砂糖も好きだけど、虫歯が心配。お馬さんに会いに行くときは、おみやげにニンジンを持っていくと、仲良くなってくれるかも、、、?ただし、中には、ダイエット中の子や、お腹をこわしている子、お行儀の勉強中の子もいるから、クラブの人などに、あげてもいいか聞いてからにしてね。スーパーの袋のシャリシャリ音も、馬には耳の毒。ニンジンかと思って、ぬか喜びさせると、かわいそうだから、気をつけてあげてね。
馬の歩き方・・?
馬の歩き方(歩調)は、4種類あります。普通、乗馬(馬術)では、常歩(なみあし)速歩(はやあし)駆歩(かけあし)の三つ、そして、競馬の走り方の、襲歩(しゅうほ)です。常歩(なみあし/ウォーク)・・ゆっくり歩くこと。馬の4本の足が、それぞれ別々に動きます。1,2,3,4,のリズム。馬は、首をくいくいと前に伸ばしながら歩きます。
速歩(はやあし/トロット)・・少し早く進みます。馬は、斜め向かいの足を二本ずつ一緒に動かすので、1,2,1,2,のリズム。馬の背中は上下に動くので、リズム良くついていきましょう。でないとあなたの体は、上に放り上げられて、自分の体重+重力の強さで、馬の歩いた歩数だけ鞍でお尻をたたかれる結果になります(;_;)あした椅子に座るのが、辛くなるかも(笑)
でも、ご安心を。速歩の乗り方は二種類あって、もう一つは、軽速歩(けいはやあし)といいます。こっちは一歩おきに立ち上がる様にして乗るので、リズムも取りやすいし、お尻も痛くならないので楽ですよ。駆歩(かけあし/キャンター)・・文字通り駆け足です。でも、馬の歩き方の名前は、早さではなく足の運び方を言うので、ゆっくりの駆歩もできる。人の歩く速さぐらいとかね。でも、普通の時は、やっぱり速くて気持ちいいです。
馬の足は、三つに分けて動くので、三拍子というより、三連符かな。タタタッ、タタタッと言う感じ。ふわんふわんと魔法の絨毯のようです。襲歩(しゅうほ/ギャロップ)・・競馬の走り方です。4本の足は別々に動いて、首を前にぐんと伸ばして飛ぶように走りますね。馬の背中は、あまり上下動はないそうです。私は、もちろんやったことはないです。
ボロってなあに
乗馬クラブで見学してると、手入れ場で「あー、ボロしちゃったー」なんて言葉が聞こえてくるかも。ボロっていうのは、馬のうんちのことです☆昔、私達の親の時代は、「馬の糞を踏むと、足が速くなる」なんて言ったそうです。それほど身近に、馬がいたんですね。ちなみに、これは迷信です。念のため(笑)
馬は、人間や犬などと違って、歩きながらボロをすることが出来るんです。だから、馬車が通るところなどでは、道に落ちていたりするんですね☆
馬って高そう
そうです、馬に乗ると結構視線が高くなります。だから気持ちがいいんだって言う人もいます。私は、初めて乗ったとき、これが馬だーって感じで嬉しくて「高い」という印象は無かったんですけど。あとで、人に言われて考えたら、確かに高いです(笑)
馬の背中の高さは地上から160p位あるから、自分のお尻が、その高さ、つまり自分の身長ぐらいの高さに来るんだからね。眺めが良くて、気持ちいいですよ。風がさわやかに感じるのもそのせいかも☆
ニューヨークなどにいる、騎馬警官はこの車社会で、何で未だに馬かというと、機動力もさることながら、この高さに意味があるらしい。かなり遠くまで見渡せるし、人混みが出来ていても、上から何があるか見えるからね☆
お金も高そう
ああ、そうそう結構高いです。日本の高い土地代、飼料代、インストラクターやお医者さんのコストを考えると、ある程度仕方がないかとも、思うのですが、やっぱり、安くないですよね。
初めて乗るんだったら、たいていのクラブで、ビジターで乗れるようになってるから、それで乗ってみて、気に入ったら、会員になるとかね。JCBなど各種クレジット会社の優待料金制度とか、朝日や読売などのカルチャーセンターで体験教室なんかもあるから、そういうのを利用すると、けっこう、安く乗れたりします。
とにかく、案ずるより乗るが易し。お馬さんにさわるだけでも、心がなごむし、乗ればなお楽しいですよ☆
落ちたら痛い?
うーん、「全然痛くない」事はないけど、普通の落馬なら、大したことないです。自慢じゃないけど(本当に自慢にならないぞ)私は、両手両足の指に余るほどの落馬をしていますが、大きい怪我は、おかげさまでしていません。一日に6回落ちた事もある(だから自慢にならないって(笑))。
もちろん、入院するような怪我をする場合もあるし、スーパーマンのクリストファー・リーブは障害競技中の落馬のため、脊髄損傷で、大変なことになってしまったのは、有名なお話。
だから、落ちないのに越したことは無いのですが、落ちるときには、潔く落ちてしまった方が、怪我をしにくいようです。私の場合、落ちそうになると、「いいや、落ちちゃえ」位の気持ちで落ちるのですが、たまたま怪我をしたときは「落ちたくない」と考えていたのです。不思議だけど、本当の話(笑)
ここを読んでくださっているのは、初心者の方と思ってもう一言。多分、落ちるのは、自分がバランスを崩したり、間違って拍車が入って、馬が少し跳ねたり走ったりした時だと思います。その場合、落ちるときも、手綱を放してはいけません。ぐっと握っていていましょう。馬を逃がすこともないし(馬が暴走してお互いに怪我をしてはいけないので)つかまっていると、下まで落ちる時の衝撃が少なくて済みます(と思います)。
まあ、落馬は「カレーに福神漬け」位、付き物ですので、気楽に考えたほうがいいと思いますよ(笑)
鐙(あぶみ)ってなあに?
乗ったことのある方は、おわかりですね。乗っているときに、足を乗せるおにぎり型(?)の輪っかの事です。
初心者のころは、つい、足首までつっこみたくなりますが、そんなに奥まで入れてはいけません。ちょうど、足の幅が一番広いところ、背伸びしたときに、地面に付くところかな、ここで踏んでください。そして足の裏は、地面と平衡です。よく、かかとが上がってしまって、インストラクターに注意される事がありますね、それは、ふくらはぎに力が入らないからです。
試しに、そこに立って、片足を床からはなして、かかとが上がった状態と、下がった状態で、ふくらはぎの堅さをくらべてみてね。ほら、違うでしょう。馬に合図を送るのは、「脚(きゃく)」といって、ふくらはぎの部分だから、ここが柔らかいと、馬に伝わらないのです。
もう一つ、鐙に足を深く入れすぎていると、もしも落馬したとき、非常に危険です。足が抜けなくて、頭から落ちたり、引きずられてしまったりするかも知れません。(映画「モンタナの風に抱かれて(ホース・ウィスパラー)」を見ましたか?)気をつけてね。
愛撫〜!?
誰ですか、エッチな事を考えているのは。えっ、私じゃ無いですよ(笑)
馬を誉めるとき、首をポンポンとたたいてあげます。これを乗馬用語で「愛撫(あいぶ)」と言うのです。競馬でも、馬術の競技でも、終わったところで、騎手が馬の首をたたいて、誉めているのを、見たことがあるでしょう?
ここは、小さい頃お母さん馬との、コミュニケーションの記憶があって、馬にとって嬉しい所なんだそうです。「よくやった」とか「お疲れさま」の他にも「ごめんね」とか「大丈夫だよ」の時も、愛撫します。馬にさわるのに馴れてきたら、やってみてね。
余談ですが、スペイン乗馬学校の公演を見に行ったとき、騎手の人が、演技中に難しい技をした馬に、愛撫しているのを、見ました。観客にわからないように、小さくそっとでしたけれども。
お馬さん、何歳?
競馬の最高のタイトルはやっぱりダービーでしょう。4歳の馬だけが走るレースです。競馬の新馬戦は3歳ですね。そんなイメージから、馬は5〜6歳になると引退。というイメージが強いですが、それは、平らなコースの競馬の話で、障害レースでは10歳くらいまでは走っています。
競馬では、2歳ぐらいで厳しい調教をしますが、スペイン乗馬学校の馬の調教が始まるのは、6歳からだそうです。本当に、筋肉が充実してくるのはそのくらいなのでしょう。 競馬の場合は、子孫を残す事も重要なので、早く成績を挙げて、引退して、良い子を残そうということなのですね。
馬場馬術で知らない人はいないでしょう、ソウル、バルセロナ五輪で金メダル、ハーグ世界選手権で銀メダルのニコル・ウプホフ=ベッカーのレンブラント号は、ハーグの時17歳でした。夢のように、美しい動きをする馬でしたね。
私たちの身近にある、乗馬クラブでのんびりとやっている、練習用のお馬さんの中には、20歳くらいのもいます。大ベテランですね。年が上の馬の方が、初心者の人は安心して乗せてもらえるので、良いと思います。若い馬は、きょときょとして、好奇心たっぷり。下で遊ぶのは楽しいけど、乗ったときは、元気が良すぎることも、、、(笑)
馬が若くなる!?
実はつい最近まで、日本の馬の年齢は、数え年でした。生まれたとき(3−4月が出産シーズン)に、もう1歳(当歳/とうさい)で、翌年正月で2歳になってしまいます。つまり、「4歳馬のレース」は、満3歳の馬達が走っているわけです。
しかし、外国では、満年齢で数える(生まれたとき0歳、翌年正月で1歳)ので、勘違いや、トラブルが起こっていたそうです。そこで2001年から、日本中央競馬会(JRA)では、満年齢に変えることにしたそうです。
「日本ダービー」も「3歳馬のレース」になるわけですね。
馬の性別は3つある!?
そうなんです。馬の性別を言うときは、牡馬(種牡馬)(ぼば、しゅぼば)、牝馬(ひんば)、せん馬(去勢された馬)の三つがあるのです。特にサラブレッドは血統が、とても大切ですから、競馬では、お父さん馬のわからない馬(放牧中に出来てしまったとか)は登録出来ないようです。そして、強い血統を残すという目的からか、ダービーには、せん馬は出られないのだそうです。
馬術の場合は、その馬一頭一頭の、素質が重視されるので、大きいタイトルを獲る馬にも、せん馬が多いです。
乗馬クラブにいる馬も、せん馬が多いようです。私は、体験したことも、見たこともないのですが、お友達に聞いた話によると、人が乗っている牝馬に、同じく人の乗った牡馬が後ろからのっかって来てしまうという、アクシデントが、練習中に起こる事があるそうです。これは、騎手が初心者の人、つまりあまりコントロールが出来ない人が、乗っている場合の話ですけど。怖いですね(*^_^*)
馬のおチン○ン
では、牡馬とせん馬の見分け方。簡単です。後ろの足の間に、グレープフルーツのようなものが、ある場合、牡馬。ない場合、せん馬です。
ついでにいうと、馬のおチン○ンは、犬や人のようにぶらぶらしてなくて、お行儀良くちゃんとたたんで、しまってあります。使う時だけ、長く伸びてきます。手入れをしていて、そうなったら、おしっこを我慢している時です。デリケートな子は、手入れ場ではしないので、一度、馬房に帰してあげるといいかも。
ちなみに、馬が速足をしているときに、ブッブッブッブッっと音がするのを聞いたことがあると思います。これは牝馬では、しません。実はおチン○ンをしまってある、袋みたいなものが、こういう音を出しているそうです。
前がき
つながれていたり、馬房にいる馬が、前足で地面を掻くようにしているのを見たことがありませんか? これは「前がき(まえがき)」といって、馬が何かしらを訴えている行動なのです。たとえば、隣の馬が人参をもらっていたら、「俺にもよこせ〜」と言っている訳ですね。つなぎ場にいるときは、「早くお部屋に帰りたいよ〜」という場合もあります。ただ「遊んで〜」ということも(笑) こういう場合、人が近くにいなければ、やらないようです。この行動は、実は馬の為には良くないので、躾としては、やめさせます。コンクリートのところで、ガンガン足を地面にぶつけていては、足を痛めてしまいますし、見た目のお行儀も悪いですからね。
でも、おなかが痛い(疝痛=せんつう)場合なども前がきをしながら、首をおなかの方に曲げる仕草をするので、前がきをするからといって、ただ叱るだけというのも良くないのです。やっぱり、馬は口がきけないので、人が気にしてあげなければいけないのですね。
また、思いついた事があったら更新します。HOMEでお知らせしますね。
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