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It's Sam!〜「SUPERNATURAL」&海外ドラマファンページ
シーズン1
Season1 Episode1〜22



★このコーナーでは、各エピソードの好きなシーン、面白いセリフ、トリビア、薀蓄など、思いつくままに書いていきます。

すでにドラマをご覧になった方向けに書いてありますので、未見の方にはネタバレになります。ご注意ください。

Season1

シーズン1はなんと言っても、第1話が素晴らしいです。このドラマ全体が、映画のようだとよく言われますが、特に1話は45分ながら2時間の映画分ぐらいの面白さが詰まっています。もちろん、続くエピソードも皆面白いです。少しずつ書いていきますので、よろしかったらお付き合いください。

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Season1 Episode1(1):悪夢のはじまり Pilot

◆このエピソードは本当に面白いです。この一本について語るだけで、一冊本が書けそうなくらいです。何度見ても、見飽きることがありません。当然のことながら、これから後の脚本はこの回を踏まえて書かれているので、後でここにこんな台詞があったのね、などと気がつくのもまた楽しみの一つです。

◆22年前の衝撃的な事件から始まります。可哀想なお母さん。お父さんのジョンは、火のついた部屋から、6ヶ月の赤ちゃんサムを、4歳のお兄ちゃんディーンに託して、逃げさせます。
「Take your brother outside as fast as you can and don't look back」
この台詞は、これから、オープニングにずっと使われます。
ディーンは、このときからずっと、サムを護るのが使命になったのでした。
■お父さんのジェフリー・ディーン・モーガンの実年齢が、子供たちとつりあう場面です。以後もお父さん役ですが、彼は1966年生まれ。ジャレッドが1983年、ジェンセンは1978年生まれですから、実年齢ではだいぶ若いんですね。

◆時間が現在に戻って、ハロウィーン・パーティの看護婦さんの仮装をした愛らしいジェシカが、サムを呼びます。「Do I have to?」とドアの奥から頸を出したサムの可愛いこと!ここでもう私はノックアウトでした。何度見ても、わあ!と思ってしまう、大好きなシーンです。

◆ガソリンスタンドで、朝食を買ってきたディーンが、サムに「朝食は?」と聞くと「いらない」と答えます。これからもずっと、サムはとても小食で、ディーンは食いしん坊という方程式が続きます。
■実際には、サムのジャレッドはよく食べるし、お菓子も大好きのようです。

◆橋の上で、警察が捜索をしているのを見つけて様子を見に行く2人。打ち合わせ無しでも、会話をあわせて、息のあった兄弟というのがわかりますね。でも、足を踏んだり、頭を叩いたり、子供みたいでもあります。
■ディーンが、本物のFBIの捜査官の背中に、エージェント・モルダー、エージェント・スカリーと声をかけます。字幕にはありませんが、これは、ドラマ「X-ファイル」に出てくる捜査員の名前だそうですね。

◆お父さんが泊まっていたモーテルでの、ディーンがシャワーを浴びに行く前のシーンで、兄弟のお互いへの罵り言葉の決まり文句が出て来ます。サムが、さっきのことを謝ろうとすると、ディーンが女々しい会話はごめんだと止めます。そこでサムは「オーライ、ジャーク!」と言い、ディーンは「ビッチ!」と返します。これからもずっと、サムはディーンに「ジャーク」と言い、ディーンはサムを「ビッチ」と言います。
■「Jerk」は、「まぬけ」とか「むかつく奴」といった意味です。
■ディーンの、なにかあると言う罵り言葉が「Son of a bi×!」です。「娼婦の息子」の意味ですね。本来、男性相手に使う言葉ですが、女性や、物事にも使っています。すでに本来の意味が薄れた決まり文句なのでしょう。日本語でも「ちくしょう/ちきしょう!」と叫んだときに「畜生」を思い浮かべることがないようなものだと思います。「ビッチ」だけだと、普通は女の人に使うのですが、省略形なのか、それともわざとなのかは、私にはわかりません。

◆警察に捕まったディーンを逃がすために、偽の「911(ナイン・ワン・ワン)」(日本だと「110番」)通報をしたサムに、ディーンは公衆電話から電話をかけて、「偽の通報は違法だぞ」と言い、サムは「どう致しまして」と答えます。もちろん、アウトローな家族ですから、違法なことばかりしているので、それを非難しているわけではありません。「サンキュー」とは素直に言えないディーンの性格が出ている、大好きな会話です。

■ディーンは毎回偽名を使います。ロック歌手のことが多いです。今回は、テッド・ニュージェント(Ted Nugent)でした。

◆ラストシーン、お母さんと同じように「何か」のせいでジェシカを失ったサムは、家業の狩りを始める決意をします。ジェシカを守れなかった悔しさと悲しさと怒りが、静かな表情と台詞にこめられています。
「We got work to do」
この一言は、普通の文章ですが「スーパーナチュラル」では大事なキーワードでもあります。

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Season1 Episode10(10)137号室 Asylum

◆被害者の同僚の警官から情報を聞き出した時の、兄弟の連係プレイは見事でした。

◆サムがサムでない人格になってしまうエピソードは幾つかありますが、これが最初です。今回は、心の闇に付け込む幽霊のせいでした。

◆サムはカウンセラーの所に捜査に行って、かえって痛いところをつかれてしまいます。ディーンがお父さんを探さないで、他の狩りばかりしているのが不満なのは事実だし、今回の現場の廃墟に入り込んでいた女の子には「ディーンはあなたのボスなの?」なんて訊かれてしまったのもショックだったし。そんな心理状態を、悪霊につけ込まれてしまいました。
それにしても、岩塩のショットガンで至近距離からディーンを撃っただけでなく、ピストルで殺そうとしてしまうなんて、霊の暗示とはいえ、サムはよほど溜まっていたんですね。

■ディーンはよく空のピストルを持っていたものです。

◆霊を退治した後も、サムは謝ったけど、ディーンは素直に受け入れる余裕はさすがにありませんでした。わかっていても、ショックだったのでしょう。

◆翌朝、疲れて眠っているディーンの携帯が鳴って、サムがでると、なんとお父さんでした。そして次回に続きます。

■電話の向こうがお父さんと知って、ベッドの上にむくっと起き上がるのがあんまりなめらかで、サムの腹筋って凄いなあと思ってしまいました。

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Season1 Episode11(11):出会い Scarecrow

◆ストーリー展開上とても重要な内容で、かつ、人気のあるエピソードではありますが、モンスターの案山子は、とっても怖いです。人間も怖い。

◆電話をかけてきたのがお父さんだとわかったサムは、最初に「怪我しているの?」と訊ねています。散々悪口を言ったり、死体置き場には無かったよ、などとクールなふりをしているけれど、やっぱり心配なんですね。でも、元気だとわかるとすぐ喧嘩が始まるのがこの親子です。ディーンが言った通りです。
■実際にジョンとサムが会話をするシーンは、今回が初めてです。似たもの親子のようです。

◆電話をサムから取りあげたディーンは、安否を尋ねようとしますが、お父さんから言われるとすぐ「Yes sir!」と答えて、仕事モードに入ります。アメリカの家庭では、どのくらい「Yes sir!」とお父さんに返事をすることがあるのか知りませんが、このウィンチェスター家では普通のことのようです。

◆お父さんの言いなりになる生活が嫌で、お父さんのもとを離れて大学に行ったサムは、今度も言いつけを聞かずにお父さんを探しに行きます。
■喧嘩別れのようになってしまったディーンは、電話でサムの行動を肯定します。ディーンもまったく疑問がないわけではないのですが、やはり父の言いつけに逆らえません。でも、サムの行動が羨ましくもあるのでした。この、電話の会話、大好きです。

◆メグの初登場です。曲者ですが、いいキャラクターですね。可愛いし。
邦題の「出会い」は、因縁のメグとの出会いを意味しているのでしょうか。原題「案山子」とのギャップが面白いですね。

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Season1 Episode18(18)魔女 Something Wicked

◆このエピソードは、物語の流れには大きく関わらないのですが、大好きなお話です。

◆サムとディーンの子供の頃のシーンが、ディーンの回想として出てきます。サムはけっこうわがままだし、ディーンはサムに甘かったんですね。
◆お父さんのジェフリー・ディーン・モーガンの実年齢が、子供たちとつりあう場面。

◆今回のモンスターは、ディーンが子供の頃お父さんの言いつけを破って、ちょっとだけサムから目を離した隙にやってきて、危うくサムが殺されそうになったという過去がある、因縁の相手でした。サムはその話を聞いて、ディーンが盲目的にお父さんの言いつけを守るようになった理由を始めて知るのでした。ディーンは、余り子供の頃のことを話さないんですね。第9話でも、火事の時、ディーンがサムを抱いて逃げたことを話していませんでした。

■兄弟が、ゲイのカップルに間違えられるのは、これで2回目だったと思います。
モーテルの生意気な少年が受付で「King or two queens?」と聞くので 、ディーンが「Two queens」と答えると「Yeah, I bet」言っています。ベッドのサイズを、ダブルかシングルか訊ねている振りをして、「Two queens:クイーンベッド二つ/おかま2人」と答えさせ、「やっぱりね」と言ったのでした。クイーンはゲイとかおかまの隠語です。「なんだって?」とディーンが聞き返すと「いい車だね」とはぐらかすのですが、その視線の先には、インパラとサムがいるのでした。
これって、ちょっとお茶目なファンサービスでしょうか?
■この少年マイケルには弟がいて、ディーンはサムと過した少年時代を思い出すのでした。
■マイケルは生意気ですが、弟を守りたいという気持ちは強くて、サムとディーンの狩りに協力します。そのために、恐ろしい思いをすることになります。
サムはラストシーンで、あんな思いをしたら、もう今までと同じではいられないなと、気の毒そうにしていました。暗闇には何かがいると知ってしまったら…これは、第1話「悪夢のはじまり Pilot」につながりますね。ディーンが一緒にお父さんを探してほしいと呼びに来た時の会話が思い出されます。サムが9歳の時、暗闇が怖いと言った自分にお父さんは45口径の銃を渡したと文句を言い、当然だとディーンが答えるところです。サムは、怖がらなくていいよといって欲しかったのでしたね。
サムは自分も、何も知らずにいられたら良かったのに、とつぶやきます。そして、ディーンも自分もそう思うよ、というのでした。小さい頃のサムのままでいて欲しかったという意味でしょう。でも、サムを狩りの生活に呼び戻しに行ったのもディーンなのにね。複雑な兄心のようです。

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