◆これはまた大胆な設定ですね。彼らの行動がそのまま書かれた小説に、ファンサイトまで出てきます。その小説を書いていたのが、実は預言者で、大天使に護られているというのが凄い。兄弟にとっても、預言者チャックにとっても笑えない、怖い現象。
◆ディーンがチャックに逢って「どうして悪魔や、タルパやチェンジリングを知っているんだ」と問い詰めています。タルパは1-17「死を招く屋敷 Hell House」、チェンジリングは3-2「恐るべき子供たち The Kids Are Alright」のモンスターです。何故この二つかわかりませんが、どちらも、面白エピソードでした。ただ、画面に出た本の背表紙をみると「The Kids Are Alright」は無かったような気がするのですが。
◆ディーンが、人種差別のトラックに襲われたといっているのは、1-13「ルート666 Route 666」。チャックが、本当に虫に襲われたのか?船の幽霊も?と聞いているのは1-8「蟲 Bugs」と3-6「幽霊船 Red Sky At Morning」ですね。3作品とも、クリプキ氏が余り好きではない、出来が気に入っていないと、インタビューで話していた作品です。知っているファンも多いですね、この辺もくすぐりが入っていて楽しめるところです。
■小説の中の兄弟は「サムとディーン」と書かれています「ディーンとサム」ではないんですね。
◆普段あまり描写されない、兄弟の普段の生活の一部が垣間見られました。コインランドリーで洗濯するウィンチェスター兄弟。サムは、色物と白い物をきちんと分けて洗っていましたね。
◆リリスが大人の女性に憑依して出てきました。金髪が好きなのね。強気なサムは、どうしても対決したいようだけど、ディーンに余り心配かけないで欲しいです。私も心配です。
■「Swell!」契約の申し出を受けるというサムの返事に対する、リリスの台詞です。「素晴らしい!」とか「やった!」という意味で、以前にエヴァも言っていたのですが、これって今普通に使うのでしょうか?それとも、古めかしい感じを出しているのかしら。確か映画「スーパーマン」では、クラークが使って、もうそんな言い方はしないと言われていたような気がするのですが。
■チャックの最初に出てきた時の衣装は、縞柄のだらっとしたガウンでした。始めに見たときはわかりませんでしたが、預言者と言われて後で考えると、聖画などでよく見る、キリストの時代の衣装にある縞柄を模しているのかなと思いました。
★映画「マリア The Nativity Story」よりバプテスマのヨハネの父ザカリアと母エリサベツの写真imdb(別窓で開きます)→http://us.imdb.com/media/rm3984038144/tt0762121
★アメリカのアマゾン:羊飼いの衣装(別窓で開きます)→http://www.amazon.com/Biblical-Shepherd-Costume-Adult-Standard/dp/B001HBJ9R6/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1258208418&sr=8-1
■チャックに、インパラのトランクの中を見せたシーンの、「本物の偽ID」というフレーズが面白かったです。
◇カスティエルがディーンにチャックのことを「ルカもあんなだった」とさらっと言うところも面白いです。なぜルカなんでしょう?
ルカはキリストの弟子の一人で、聖書の中の「ルカの福音書」と「使徒の働き(使徒行伝)」の著者と言われています。歴史を正確に描写することが出来たといわれ、お医者さんだったそうです。見た目もしくは性格がチャックみたいだったかどうかは分かりません。ちなみに、ルカは預言者(prophet)とは呼ばれないと思います。キャスは聖書(福音書)の著者という意味で、言ったのでしょう。
■ディーンが豆腐バーガーを注文したダイナー、テーブルの上のメニューには「Kripke's Hollow Diner」と書いてありました。何故ここで、製作のクリプキ氏の名前を冠した町にしたのでしょう。やはり、著者が住んでいる町だからでしょうか? ホラー映画の「スリーピー・ホロウ」というのがありましたね。サムのジャレッドがレギュラー出演していた「ギルモアガールズ」の舞台は「スターズ・ホロウ」という町でした。
■ミニバンにはねられたら、花柄のバンドエイドよりは、救急車じゃないでしょうか。
■ディーンが使っていた偽名「ニュージェント」は、1-1「悪夢のはじまり Pilot」でも、警察に捕まった時に使っていました。
■小説「スーパーナチュラル」を出版していた女性は、どこかで見たと思ったら、2-7「容疑者 The Usual Suspects」で、殺されてしまった女性を演じた女優さんでした。
■スラッシュ・ファンのことは、邦訳ではさすがに濁して三人で?などとしていました。英語の「together」は、恋人同士にするという意味あいがあるようです。だから、ディーンが「俺たちが兄弟だって知っているんだろう?」と言っていたのです。
これは「スーパーナチュラル」に限らず、ネットや同人誌などで使われる表現で、『サム/ディーン』とか『ルビー/ベラ』のように、日本では2人の名前の間に「×」を使い、英語圏では「/(スラッシュ)」を使います。既成の作品の登場人物を同性愛関係にして描いた、二次創作、パロディなど書くファンのことです。もちろん、作品に対する愛情表現の一つなのですが、私はそういう作品は楽しめないので、さけています。ネット検索などで見つけたら、閲覧には注意してください。日本のサイトでは、入り口に注意書きがあることが多いです。
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