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馬と旅行  HOKKAIDO JAPAN 2007
北海道2007〜2 犬ぞり体験

2007年2月、ばんえい競馬、旭山動物園、犬ぞり体験と盛りだくさんの旅行に行きました。
犬ぞりは「hat!」さんで乗せてもらいました。トマム駅から車で連れて行っていただいたのですが、途中の景色も綺麗でした。白樺が雪の重さでたわんで、梢が地面の雪に埋もれて半円形になっているのが沢山あって面白い風景でした。

一緒に行ったのは、Sgさん夫妻とSnさん夫妻と私の5人。Snさん夫妻が二人乗り、Sgさん夫妻と私は三人乗りのソリでした。思ったよりも難しく、期待よりず〜っと楽しかったです! でも、体力的にもとても大変でした。

まず、室内で説明を受け、スノーモービルで引くソリに乗ってみます。これだけでかなり難しいことを体感。その後いよいよ犬ぞりです。犬たちにハーネスをつけて連れて来て、ソリにつなぐところから自分たちでやります。うっかりすると紐が絡まるし。皆やる気満々の力強い子達ばかりですから、それだけでも大変です。


いよいよ出発! 犬たちはやる気満々、元気に飛び出します。ソリの操作と犬たちへの命令も、全て自分たちでやります。私はワクワクより、ドキドキの方がさらに強かったです。ただでさえ、ソリに乗っている足元が雪ですべるのに、かなりのスピードで進むのですから。さらに幅の狭いソリに二人で立つのがまた大変なのでした。


→この、嬉しそうな顔! 犬たちはソリを引くのが楽しみなようです。

しかし、やる気がありすぎて、便意を催す子がいたりして、そういう時は乗り手(マッシャーといいます)が注意していて、ソリを止めてあげなければいけません。実際私の乗ったソリのリーダー犬がそうでした(笑)簡単な道のところでよかったです。
マッシャーは進む道と、犬たちと両方に気を配らなければいけないのです。
馬車の場合は、御者が馬の馬銜に直接つながった手綱を持っていますが、犬ゾリの犬たちは、ソリ本体に細い紐でつながっているだけです。犬に直接作用する紐などは、マッシャーの手には何もないのです。乗ってみて始めてわかったのですが、犬は使命感というよりは、楽しくて走っているという感じ、これを御するのはなかなか大変です。

ただ、途中で簡単な森の中の道を、1人で乗せてもらった場所がありました。そこではとても楽で、景色も良く見えたし、後ろのソリを振り返る余裕もあったりして、自分が上手になったような気もしたものです。


ソリについているのは、つかまる棒とブレーキだけです。木立の間を進む時は、こまめにカーブを切る必要があり、そういう時はブレーキと体のバランスで調節します。ブレーキをかけるタイミングと体重をかける方向を間違えると、ずぼ〜っと転んで雪の中に突っ込みます。もちろん、北海道のパウダースノーなので、痛くはないのですが、それでソリを離してしまうと大変。犬たちはどんどん駆けていって、他のソリの犬たちと遊びはじめてしまいます。中の悪い犬同士は喧嘩をはじめたり、紐は絡まるし大変。そして去っていったソリまで走ってたどり着くのもまた、雪が深くて大変なのでした。


インストラクターの方たちは、スノーモービルでついて来て指導してくれます。合間に、写真も撮ってくれたのが、これらの画像です。体力の尽きた私は後半はスノモの後ろに乗せてもらいました。それもまた楽しかったです。景色を眺める余裕も出来たし☆ 北海道の自然は雄大で空気が澄んでいて本当に気持ちが良かったです。


犬ぞりは、馬車のように、犬だけにひっぱってもらうものではありません。下りは良いのですが、登りはマッシャーもスケボーのように、片足をそりに乗せ、片足で蹴って進みます。さらに、急なのぼりでは、人間も降りてそりを押して進まなければいけません。かなり重労働です。
映画「狩人と犬」でも、年をとった現代の狩人が、もう犬ぞりは無理だから、スノーモービルにしたよ、と話しているシーンがあったのですが、実際乗ってみてなるほどと思いました。

まっさらの雪の上に、所々小動物の足跡が見えました。ウサギかと思ったら、エゾクロテンだそうです。この日はいなかったのですが、もし犬たちが見つけると、マッシャーの意向に反してクロテンを追いかけてしまって大変なのだそうです。


大平原は平らに見えますが、実際走ってみると、結構起伏があるものです。犬を励ましながらがんばって進みます。


よいしょ、よいしょ、重いぞ〜。


リーダー犬は、教えて出来るものでなく、持って生まれた適正があるそうです。先頭の犬は使命感があって、マッシャーの声がかかるのをしっかり聞いています。またブレーキがかかった感覚を感知して、止まったり、減速したりしてくれるようです。後ろに続く犬たちは、若くて経験が浅かったり、お気楽な子たちだったりします。後半になると、走り続けているいる犬たちは、かなり暑くてばててきています。ちょっと止まった隙に、一番後ろの黒い子は、ごろごろっと雪のなかに転がって涼んでみたようです。



→ あれ、見られてた?

白犬になってます。

この位置の犬は、ソリに一番近いので、その分引っ張る力も一番必要で、体力的にも大変のようです。ご苦労様です。


さあ、もうすぐお家です。犬たちもかなり疲れてきましたが、プライドがあるので、疲れたなんていっていられません。でも、舌をだして、少し前傾姿勢ですね。

ソリから犬をはずして、各自の小屋へ連れて行き、ハーネスをはずして鎖につなぎ換えるまで、もちろん自分たちでやります。犬たちはまだまだ元気いっぱいで、もう一回戦できるぜ!ぐらい元気で飛び跳ねながら連れて行かれる子もいます。本当にソリの犬たちは元気です。


オーナーの方の家の中で手作りの美味しいお食事を頂いてから、外に出てみると、犬たちものんびりとくつろいでいました。時間があれば、家の周りで遊ぶこともできたのですが、飛行機の時間もあり残念ながらお別れです。


本当に楽しかったよ、ありがとう。元気でね!!

◆当日の日記にさらに詳しい感想があります。良かったらごらんください。→「藤木ときどき日記」へ

「hat!」さんのHPはこちらです。



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