OPEN JUL.27.2010/ UPDATE AUG.13.2010 ★NEW★
今回の旅では、街中では生きている馬には出会えませんでした。ということで、馬モノたちです。
まずは、宿泊したホテルの近くから。パリの街中、オペラ座界隈のパサージュ(パリに十数箇所あるレトロなアーケード街のような所)の一つ「パサージュ・ジョフロワ Passage Jouffroy」で見つけた、おもちゃ屋さんの木馬です。連銭葦毛がかわいいでしょ。子供が自由に乗って遊べるようになっています。
パサージュは19世紀ごろからあるそうです。当時は女性は長いドレスを着ていたので、床がタイル張りで裾が汚れないということでも喜ばれたとか。ガラス張りの天井が明るくて、気持ちが良いです。
このパサージュは、ホテル・ショパンや蝋人形館などがあって、ガイドブックには必ず載っていると思います。おもちゃ屋さんの斜め向かいにあるケーキ屋さんも美味しいです。マカロンを買いました。
右下は、骨董品店のウィンドウ。ナポレオンの置物や、剣、盾など、面白い物がいろいろありました。
↓ルーブル美術館のガラスのピラミッドの近くの石像。
↓左にルーブル美術館のドノン翼の端、遠くにエッフェル塔、右にばら色の大理石の柱をもつカルーゼル凱旋門。ガイドブックによると、この凱旋門は、ナポレオン1世が作らせたもので、ヴェネツィアから持って来た戦利品の4頭の黄金色の馬を飾ってあったけれども、ワーテルローの敗北で取り返されてしまったそうです。その後ルイ18世が勝利の女神と戦車の像を飾ったそうです。手を揚げているのが女神さんですね。
このあたりは、歩くだけでも、パリに来たなあ〜〜って感じがします。
↓シャイヨ宮の中にある、海洋博物館では、特設展示として「ロシア皇帝の贈り物」というのをやっていました。その中の展示物にはこんなものもありました。ロシア最後の皇帝ニコライ2世の、フランス騎兵隊ユサールの制服を着た騎馬像のようです。
帆船に興味のある方は「パリ 海洋博物館、他 Le Musee de la Marine」(別窓で開きます)もご覧ください。
シャイヨ宮の海洋博物館を見学した日は、スペインの応援の人たちが何百人と列を成して駅に向かっていました。陽気な方たちでしたが、とにかく大騒ぎで怖いくらいでした。サッカーだろうと勝手に思い込んでいたら、さにあらず、フランスのラグビーのTOP14というプロクラブリーグの最終戦が行われる日だったようです。「USAP」はウサップと読むらしいですが、USAペルピニャンというチームでスペイン国境に近いところが地元だそうです。確かに、スペインの旗と同じ色ですが、縞が多いですね。昨年の優勝チームで、今年もと盛り上がっていたようですが、残念ながら準優勝に終わったとか。いろいろネットで調べたのですが、何故この人たちの応援旗がロバさんの図柄なのかはわかりませんでした。やっぱり、疑問はその場で解決しないといけませんね。
◆追記◆ ペルピニャンという都市は、歴史的にフランス領だったりスペイン領だったりした過去があり、言語もフランス語のほかに、カタルーニャ(英語式だとカタロニア)語も話されるそうです。スペインのカタルーニャ自治州の旗が、黄色地に横に4本の赤線で、ペルピニャンの都市にも掲げられているのが見られるそうです。都市の紋章は黄色地に赤い縦縞のようです。USAPもそうです。
↓シャイヨ宮は、エッフェル塔撮影のメッカでもあります。大勢の人たちがパリに来た記念に撮影をしています。夜景は特に綺麗です。エッフェル塔の向こうにはシャンドゥマルス公園、その反対側のはずれにナポレオンも学んだという、陸軍士官学校があります。左に視線を移すと、ナポレオンの棺が安置されている「アンヴァリッド Invalides」と「軍事博物館 Musee de l'Armee」があります。下の写真の、一番左端にちょっとだけ金色の尖った屋根が見えています。ここもお勧めなので、パリに行ったら是非訪れてみてください。私は1999年に一度行きました。興味のある方は「馬と旅行 フランス編2」(別窓が開きます)もご覧ください。
右下の写真は、エッフェル塔近くの回転木馬。パリには、いろいろなところに回転木馬があります。ここのは特に華やかな気がします。
↓左下の写真、右側の建物の上に旗を持った騎手と馬の像があるのがわかるでしょうか。エルメスの本店です。ショウウィンドウを楽しみにしていったら、工事中でした。でも、さすがエルメス。工事中の囲いにも古きよき時代を描いた、お馬の絵がいろいろあって楽しめました。正面遠くに見えるのは、ナポレオンの棺と軍事博物館のある「アンヴァリッド」の屋根です。
右下の写真の絵は、建物の像と同じポーズですね。
↓女性用の横鞍に乗った婦人の絵。横鞍は、ヨーロッパではよく見られるのでしょうか?今回の旅では、競馬場の誘導馬が、優雅な横鞍の女性でした。
右の写真は、店内から窓の外を見た図ですね。馬車が走っています。
↓こちらが、鞍など馬具を置いてある売り場の入り口だと思います。エルメスのロゴに使われている図柄と同じ看板と、その下に馬場馬術用の鞍の形が下がっています。「SELLERIE」は、馬具製造/販売業という意味です。
「フランス編2 1999年」と「フランス編3 2001年」では、エルメスのショウウィンドウに飾られた、ハンドバッグ素材の鞍の写真をとりました。興味のある方はごらんください。古いので、写真が少し見づらいのはご了承くださいませね。
↓ステンドグラスで有名な、サントシャペルは、シテ島にあります。ステンドグラスには聖書の物語が描かれています。お馬をみつけたので写真に収めてみました。
↓これは、同じシテ島にある、シャルルマーニュ大帝の像です。ドイツ語式にいうと「カール大帝」ですね。
シャルルマーニュ大帝は、カロリング朝フランク王国、現在のフランス、ドイツ、イタリアにあたる地域を含む国の王さまでした。後に皇帝になっています。8世紀の終わりから9世紀の始め頃です。アルプス越えの遠征も何度もしているそうです。当時イスラム国だったスペインとの戦いを題材とした、中世の叙事詩「ローランの歌」では、200歳と書かれているそうですが、実際も72歳まで生きられたとか。この時代で、何度も遠征をしていたにも関わらず、長生きなさったのですね。
◆ご覧頂きましてありがとうございます。今後、もう少し、加筆修正するかもしれません。その場合はHPにてお知らせいたします。また、お立ち寄りくださいませ。
そして、独立心の強いカタルーニャでは、スペインとは違うということを主張するために、スペインのシンボル動物が「雄牛」なら、カタルーニャは「ロバ」だということにしたそうです。車などにもよくロバのステッカーを貼ったりしているそうです。
また、カタルーニャには数はとても少ないですが、カタラン・ロバという独自の種類のロバもいるのだそうです。
この情報はSさんに教えていただきました。ありがとうございます。
台座には「CHARLEMAGNE ET SES LEVDES」と書いてありました。「シャルルマーニュと従者たち」でしょうか、左右両側に従者がいます。
馬と旅行フランス編1に書いた、何故大帝の像がここにあるか、はっきりした理由は未だに調べられていません。
↓相変わらず、観光客の注目を浴びていない皇帝の像。隣のノートルダム大聖堂のインパクトが大きすぎるせいでしょうか。私は、立派で威厳があって、大好きなんですけれども。