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男の子達は、この冬売られて行くそうですが、不二子ちゃんは繁殖用に牧場に残るそうです。2001年からということです。良い仔馬が生まれるといいね☆
それがなんで驚きかというと、平家物語では、名馬の表現として、また美しく着飾った武将の乗馬として、しばしば「連錢芦毛(れんぜんあしげ)」=〈芦毛の模様が丸い銭をつなげたような形に見える毛色〉が登場するんです。これは、実際に、たくさんいたわけではなく、願望も含んだ、美化された表現だったのですね。きっと。
戦後、木曽馬が3000頭いた中に、芦毛は2頭だけだったそうです。その、希少価値のため、昔は芦毛が生まれると、御神馬として神社に奉納されたりしたそうです。
この2頭、実は「佐目毛」といって、現在で言う「白毛(しろげ)」だろうと言うことですです。文献には、目が赤いとある、そうです。
「芦毛」と「白毛」のちがいは、「芦毛」は生まれたときは、黒または茶色っぽい色で、大きくなるにつれて、白く変わって来る物です。肌の色は、黒っぽい色。大人の馬でも、良く見ると、灰色っぽい毛が混ざって見えます。あの、オグリキャップの地方時代のレースの映像見たことありますか?3歳ぐらいの頃でしょうか、ほとんど黒い毛色でしたよ。
そういえば「木曽馬トレッキングセンター」のオーナーも、『平家物語』に出てくる芦毛は「南部馬」をかけた、馬だろうとおっしゃっていたわ。
ただ、江戸時代には、「芦毛」は「悪し毛」と音が同じだから、とか、目立ちすぎて、夜の行軍や奇襲作戦などには向かないとして、嫌われた、というのもどこかで聞いたような気がします。…研究の余地が大有りですね。今度また、調べてみます。良い資料を御存知の方、教えて下さい。
現在の木曽馬に、鹿毛が多いのは「第三春山号」の影響だそうです。この馬を、もとにして現在の木曽馬が保存されているのです。
やはり、鰻線の出る子は少なくなっているそうです。鹿毛の子は黒い線、栗毛の子は、こい茶色の線が出るんですって。今度行ったら、もっと良く見てみよう☆
鰻線といえば、ロバにも出るんですね、フランスで写真を撮ったので、見てみてください。
このページの背景は「Queen's FREE World 」さんから頂きました。
そのお話をもとに、思い出したことを含めて、加筆修正してみました。
ありがとうございました!!これと同じ、青い文字のところがそうです。
一番小さいせいか、女の子だからか、解りませんが、とてもおとなしくて、一人で隅っこの方にいました。
仔馬達は、まだお母さんのおっぱいも飲みますが、お母さん達と同じ草なども食べます。人を全然怖がらないので、さわっても平気。草をあげると、ちゃんと食べに来てくれるので可愛いです。
でも、大人と違って、口に入る量が少ないの。当たり前なんだけど、感動してしまった私でした(笑)だって、仔馬なんて普通さわったり出来ないもの。
厩舎の裏手の林は、さらに広い放牧場になっていて、馬が全然見えなくなってしまうほどです。こんなところで飼われていれば、ストレスもたまらないだろうなーと思いました。
何しろ、平家物語が生まれたのは壇ノ浦の30年後ですから、実際に見てきたわけではないし。ただ、木曾義仲の『鬼芦毛』や、平宗盛の『なんりょう』などは、本当だったのでは無いでしょうか。そう、思いたいですよねえ。
「白毛」は、生まれたときから真っ白い毛です。肌の色は、肌色。他の毛色の馬でも、白斑の部分は白いため、体全体が白斑の状態の、突然変異とも言われているけど、遺伝の場合もあるらしい。サラブレッドにも出ますが、非常に珍しいです。競走馬では、日本では一〜二頭登録があるだけだとか。私が知っている、白毛の写真は、目は黒かった気がするんだけど。ちょっと、資料不足ですみません。
白毛の馬の写真はこちらフランスの「生きた馬の博物館」でとった物で、種類はわかりませんが、目が赤かったです。
サラブレッドには、良くある顔の白斑も無かったですね。やはり、種類によって、毛色の特徴があるのですね。
あと、木曽馬の里には、「青毛」も2頭いるそうです。「青毛」というのは、見た目真っ黒な毛色です。なぜか、動物の黒い毛色を「青」と言いますよね。人間の髪の毛を「緑の黒髪」なんて、表現するけど…
これは「鰻線(まんせん)」といって、たてがみの終わるところ、つまりき甲から尻尾の付け根まで、背中にまっすぐに黒い線が見えるものです。なぜか、毛の色が黒いのです。不思議ですね。
これも、本物を見たのは初めてです。感動☆