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馬と旅行 特別編 木曽馬
木曽馬トレッキング
OPEN JUL.27.1999UPDATE DEC.12.1999.
木曽馬トレッキングセンターで、外乗をしてきました。
《小さい写真をクリックすると、大きい写真が見られます》
木曽馬の大きさ
体高は130p位です。サラブレッドが160p位ですからだいぶ小さいですね。道産子などとほぼ同じです。
乗せて貰った馬達は、みんなころんとしていて、安定感があって、乗りやすかったです。ただ、下りるときに、サラの調子で下りると、思ったより早く地面に着くので、気をつけないと、足が地面に激突してしまいます(笑)
胴は、結構太いです、内蔵がしっかりしていて、強いからだとか。腸が長いので、粗食に良く耐える、飼いやすい種だそうです。
跨いだ感じは、小柄なサラブレッドぐらいは、あるでしょうか、あんまり細いのは、私は苦手なんですが、細いという感じは無かったですね。

ひずめは、やはり小さいです、堅いので蹄鉄は、つけなくても大丈夫なんだって。
この、小さいひずめと、短い足が、山道に適していて、昔は大変活躍したわけです。

仔馬ちゃん
馬場には、春に生まれた、仔馬ちゃん(名前はまだ無い)が一頭、放してあって、自由に歩き回って遊んでいます。好きなところで、草を食べたり、人がお仕事している横で平気で寝ちゃったり…(笑)
お母さんが、お仕事で、人を乗せて外に行くときは、一緒に連れていって貰います。
広い道路も自動車も、お母さんが一緒だから仔馬は怖がりません。もちろん、引き綱など無しで、ちゃんとついて来るそうです。こうして、お母さん達のする事を見て、自然に馬同士や、人間とのつきあい方、仕事も覚えていくんですね。
お母さんがつながれて立っている、横へ行ったら、隣のお姉さん馬に「じゃまよっ」と蹴られてしまいました。「いたた…」もちろん怪我をするほど、強く蹴りはしません。こうやって、馬社会のマナーを身につけて大人になるのね☆

そう言えば、中国旅行に行ったとき、田舎でお百姓さんの馬車を引いているお母さん馬の横に、仔馬が一緒にいました。

オス・メス・セン馬
今回の旅行は、四人で行きました。乗せて貰ったのは、3頭のメス(お母さん馬)とセン馬(去勢された馬)が1頭。
左から二番目の、少し背の高いのが、センです。去勢すると少し背が伸びるそうです。メス達は、お腹か大きくて、まだ中に赤ちゃんでもいるのでは?と思うほどです(笑)
私が乗せて貰ったのは、14歳の恵春号(上の写真の左端)、右から二番目の馬は春栄号、なんと20歳で、まだ子供を産むそうです。すごい☆
お父さん馬は、馬場の一番上座(?)で威張っていました(笑)。オスはメスに比べて、前髪が大変長いです。在来和種の種馬は、前髪が長いほど良いとされているそうです。

乗った感じ
乗った感じは、歩幅が小さい。というのが第一印象です。当たり前といえばそうなんですがね。何しろ身長が違うんですから、足の長さも違うわけで…でも『馬とは、こういうものだ』という固定観念を、体が持ってしまっていて、気が付くと『もっと、ぐんぐん進むはずだ』と言わんばかりに、うんしょうんしょと、一生懸命「こいで」しまう(笑)慣れるまで、かなり時間がかかりました(*^_^*) 
ただでさえ、行きは緩い上り坂で、速歩(はやあし)だすのも大変。「普通より、強めに脚を使って下さい」と言われていたとはいえ、ばしばし蹴ってしまったのでした。ゴメンね。それでも、決して怒ったりしない、気のいいお馬さんでした。感謝感謝☆ 帰りは逆に下りだから、早足も軽快でパカパカ進みました。

いつも乗っている馬は、毎日見ている自動車にも驚いてばたついたり、鳥が飛び立ったといっては、驚いて見たり。まあ、私の未熟さのせいで、馬が集中していないというのもあるのですが。

木曽馬は、その点、おおらかで、とってもマイペース。外の道路を歩いていると、もちろん時々車も通る。でも全然、動じません。せいぜい耳をそっちに向けるぐらい。乗っていると馬の緊張は伝わって来るものですが、完全に冷静でしたね。むしろこっちが、慣れないものに気を使っているのを「どーしたのー?」位に、のんびり歩いていました。これが、いつものサラだったら、耳を後ろに倒して、ビビビビビッっと体中に緊張を走らせるところなんですが(笑)

帰りは、反対に下りなんで、調子よく進みました。反動も軽快で乗りやすかったです。 こんな馬なら、長距離移動つまり、旅に使っても、安心だし楽なんだろうなーと思いました。

おとなしい木曽馬
犬も種類によって、ドーベルマンのように荒々しかったり、レトリバーのように遊び好きだったり、ポメラニアンのように寂しがりや…と、性格があるように、やはり馬も種類によって性格が違います。(もちろん、その中の個体差はあるとしても)
サラブレッドは繊細というか、神経質ですね。あれは、競馬で走るために作られた種ですから。木曽馬は、温厚です。昔、馬の世話をするのは、女の人の役目で、つまり母性愛豊かに、優しく扱われた記憶が受け継がれて、穏和な性格ができあがったのでは無いでしょうか。少なくとも木曾では、そのようです。
いつも、サラブレッドに接している私としては、馬は人が近づくと、少なからず緊張を露わにするものだと思っていましたが、開田村の木曽馬達は、そんなぴりぴりしたところが無くて、ゆったりと人を受け入れていると感じました。
もっとも、競走馬として調教すべく、幼い頃に母馬と引き離された馬と、大きくなるまで、自由に母馬と一緒に暮らした馬とでは、性格の出方も違うでしょうが…
今話題になっている、障害者乗馬や、子供の体験乗馬などには、最適だと思いました。

木曽馬の里では、木曽養護学校の子供たちといろいろ交流をしているそうです。いいですねえ。

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