「指輪物語」では、馬の毛色を「gray」「white」「blak」と書き分けてあります。瀬田氏の日本語訳でも「灰色」「白」「黒」となっています。ただ、一般には日本語の文章の中に「灰色の馬」というのはほとんど出てきませんね。なぜなら、灰色も白もたいてい「白馬」として書かれるからです。
ちなみに、馬用語では「gray」は「芦毛(あしげ)」といって「灰色」とは訳しません。そんなわけで、私的には、ローハンのお馬はみんな「白馬」、『雪の鬣』は見事に真っ白、『アロド』や『火の足』は普通の芦毛、『ハスフェル』は連銭芦毛(れんぜんあしげ)だと、想像して読んでいます。今までに私が撮りためた写真の中から、「芦毛」のお馬を選んで載せてみました。一頭だけ「白毛」がいますが、他は全て「Gray horse」「灰色の馬」です。
★注意:私のHP内の関連ページにリンクしてありますが、ここに戻るにはブラウザの「戻る」をお使い下さい。そのページの「BACK」をクリックすると他のページに飛んでしまいますのでご注意下さい。
まずは、イギリスの乗馬クラブにて。綺麗な白い小馬(ポニー)ですね。
カメラを向けられて緊張している向かって右の耳と、興味津々の左の耳がかわいいでしょ。
撮影:千石銀さん
同じクラブの、大きいお馬です。いかにも灰色の馬ですね。「Dapple gray」日本語だと「連銭芦毛(れんぜんあしげ)」です。あと何年かすると、もっと白くなると思います。
これは、おやつのミントをもらおうとして集中している様子(笑)
右は、同じお馬の正面顔。
撮影:千石銀さん
こちらは、イギリスの路上で見かけた騎馬警察官。
お馬は、薄い灰色に見えますか?
変わってこちらは、東京世田谷の馬事公苑にて。ショウジャンピングのアトラクションに出てきた、芸をするお馬です。(この子はもしかしたら白毛かもしれません)
この、おもちゃみたいに小さいお馬さん、トナカイの角を付けているのがわかりますか? クリスマスが近かったのです。
右の大きいお馬が、なんじゃこりゃ?という様子をしていますね。
同じ会場の外、グルームの人が競技馬を引いています。綺麗な白ですね。
口元が黒っぽいので、毛色が真っ白でもやっぱり芦毛だとわかります。
こちらは、中山競馬場です。綺麗な芦毛の誘導馬3頭です。
(左から)ラグビーカイザー、オラクルアスカ、センゴクシルバー。
彼らは競走馬を引退後、誘導馬の仕事をしています。現役の頃は、もう少し灰色っぽかったと思うのですが、もう見事に真っ白ですね。
しっかり編み込んでもらった、たてがみと尻尾が綺麗です。
これは八ヶ岳の乗馬が出来るペンションにいたお馬。2階の部屋の真下が、馬場になっているのでした。なかなか自分で撮ることのない角度なので載せてみました。
この2枚は、モンゴルのお馬。ごちゃっと固まって、みんな仲良しなのでした。
真ん中が栗毛、右が黒鹿毛(くろかげ)ですね。
いよいよ、真打ち登場です。これが、白毛(しろげ)です。口元がピンク色でしょう。
尻尾を振ってくれたので、ちょうどお尻もピンクなのがわかりますね。
ちなみに、隣にいるのが普通の芦毛くんです。
フランスのシャンティイにある「生きた馬の博物館」にて。
「Gray horse」「灰色の馬」と言っても、その子にによっていろいろなのでした。
もちろん映像的なイメージは、小説を読む人それぞれでいいのです。ただ、こういうわけで、私のローハンの騎馬軍団のイメージが、白馬の軍団だというのが分かって頂けたでしょうか。
追記
このページを見てくれたSgさんから、情報をもらいました。ありがとう!
「菊花賞」「天皇賞」を勝っている、芦毛のお馬さんの写真のあるHPです。満三歳時には真っ黒(笑)でした。本当に、青毛みたい(それは大げさ?)。そして満四歳、だいぶまだらになってきています。いつまでリンクが有効か分かりませんが。一応貼っておきますね。
この子は、右後ろ足に短いソックスが見えます。4歳でこの毛色だと、もしかしたら大きくなっても黒みのある「連銭芦毛」になるタイプかもしれませんね。
■ほかの芦毛馬や別の毛色の馬の写真はこちらでご覧ください。
「馬の毛色いろいろ」◇「指輪と映画と馬トピック」随時更新中です。関連する話題や情報などですので、お時間のあるかたは合わせてご覧くださいませ。
上に戻る 指輪物語TOPへ SITE MAP HOME