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PJ映画に出てくる役者馬たち
インターネット上の情報などから探した、役者馬の名前や種類、エピソードなどを集めてみました。

NEW 「王の帰還」SEE DVD には、30分の馬に関する映像がありました。お馬好きとしては、とても嬉しい内容でした。ほかに、インターネット上で新たに見つけた情報などを追記しました。この色の文字の部分です。(DVDに名前が出てきた馬の名前は、あわせてカタカナにしてあります)2005.FEB.08



この色の文字が追記箇所です。スクロールしてご覧ください。

◆飛蔭 Shadowfax 〜 ドミーロ Domero、ブランコ Blanco

この映画ではホビットも人間もみんな大きさのトリックのための吹き替え役者さんがいますが、飛蔭の場合は、芝居シーンと疾走シーンで別れているようです。
飛蔭は原作だと、他の種類の馬より大きな馬になっていますが、実写の映画だと芸達者なほうが優先されるのは仕方がないですね。アンダルシアンは、サラブレッドより少し小さい種類のお馬です。

Domeroくんは、16歳、葦毛のアンダルシアンの牡馬です。アンダルシア種特有の豊かなたてがみで、やさしそうな顔をした綺麗なお馬です。とても賢いと、ガンダルフ役のサー・イアンが書いています。この人馬は、本当に手綱なしで演技をしているんですよね。ただし、走るシーンなどでは、細いワイヤーや目立たないようにつけた鞍などにつかまっているようです。ヘルム峡谷の戦闘の最後のシーンの撮影風景が、コレクターズエディションのDVDにありましたが、ウルク=ハイの衣装を着けた人が、馬が動かないように抑えていましたね。
あるサイトの情報によると、撮影終了後に引退したDomeroくんは、2003年7月に永眠したそうです。最後のオーナーは、この映画の馬のメイクアップアーティスト、Mark Kineston-Smithさんだそうです。彼は、melanoma(葦毛によくある腫瘍のようなものだと思います)の症状があるのを知ってDomeroくんを買い取ったようです。

Blancoくんは、走るシーンの吹き替え役だそうです。種類はいろいろな説がありますが、アンダルシアンのようです。12歳、葦毛のセン馬。もちろん乗り手も吹き替えさんですね。Basil Claphamさんという人で、特に吹き替え役者ではなく馬の世話などの仕事をしていたところ、サー・イアンに姿が似ているということで抜擢(?)されたそうです。本当に手綱なしで疾走しています。人を乗せて走るときって、実は手綱とハミ(口の中に入れる金属の道具)があったほうが、馬にとってもバランスがとりやすいと言われています。多分お互い初めての経験だったでしょう、この人馬もすごいですね。

「王の帰還」SEE DVD には、飛蔭の2頭の調教の様子が映っていました。ガンダルフのライディングダブルのバジルさんの素顔もありました。アラゴルンのヴィゴも言っていましたが、やはり手綱なしの疾走シーンは大変だったようです。バジルさん本人も、速さのコントロールが出来ないこともあると、冗談めかして言っていました。

地面に置いたしるしのところで止まる練習の様子も映っていました。「止まれ」の合図は「ウォー」でしたね。そういえば、調教師のドンさんは、ウエスタンの人なのでした。ウエスタン乗馬では、止まるときに乗り手が馬に「ウォー」と声をかけるのが正式な扶助(合図)なのだそうです。(ブリティッシュでも練習のときは「ホー」などと声をかけますね。)

ガンダルフのサー・イアンが、飛蔭のドミーロくんは「ディーバ(歌姫)」だと言っていました(牡馬なんですけど)。ヒヒーンとよく声を出すお馬のようです。
ネット上にあるインタビューなどでも、調教師のドンさんが「彼は牡馬だから」「牡馬は大変だ」と必ず言っています。DVDでも何度かありました。きっと苦労が多かったのでしょうね。
DVDによると、ドン・レイノルズさんは、ブランコくんを買い取ったそうです。

◆小馬のビル Bill the pony 〜 Rastus、Shane、着ぐるみ

小馬のビルは、原作の中で一番好きなお馬なんですが、PJが映画の中でこんなにかわいい子を使うとは思ってもいませんでした。素晴らしい。ビル役のお馬も2頭いますね。人間が引くときはポニー、ホビットが引くときは大きいお馬を使っています。これも、大きさのトリックです。

Rastusくんは、栗色の体に金のたてがみが綺麗なポニーです。11歳のシェトランド・ポニーとクウォーター・ホースのハーフだそうです。後ろ足にソックス(毛の白い部分)をはいています。

もう一頭はShaneくん、大きいお馬のビルです。種類は不明。この子のたてがみはRastusくんのように金色ではなく、体と同じ栗毛につけ毛をしているように見えますね。前足にもソックスをはいているのですぐわかります。本当は人間と同じように、メイクで同じ毛色にするはずなんですが、時々ソックスがあったりなかったりするんです。

実は一箇所だけ、生きた馬を連れて行けない場所の撮影で、着ぐるみのビルがいるそうです。ボロミアとメリーとピピンが剣の練習をしているあたり、ほとんどビルの姿が見えません。良く見るとチラッといるのですが、それが人が二人入った着ぐるみだそうです。その前の9人が並んで歩くシーンにも、もしやこれはという映像がありますが、本当にロングショットなのでよくわかりません。

◆ブレゴ Brego 〜 ウラエウス Uraeus、Bob

原作にはないし、なぜ出てきたか劇場版ではわからない馬ブレゴくんですが、それよりヴィゴが買い取ったことのほうで有名でしょうか。ワーグ軍団との戦いで崖から落ち、川に流されて岸に打ち寄せられていたアラゴルンを起こして、膝を折って彼を乗せヘルム峡谷まで運んだお馬です。これからもずっと一緒のようです。

Uraeusくんは、ウォームブレッドの牡馬で、鹿毛、額に星、鼻梁微白、両後ろ足にソックスをはいています。(彼の子供はニュージーランドの馬場馬術=ドレッサージュのチャンピオンに2回なっているそうです。) Uraeusくんは馬場馬術を引退して、役者馬になったようですが、その演技もなかなかでしたよね。アラゴルンを起こすシーンでは、かなり話題になりましたし。あのシーンの調教にかけた期間は3週間だそうです。賢いお馬ですね。

追記:DVDで見たら、川辺で助けられた後、草原をブレゴに乗って走っているシーンは、ライディング・ダブルのJason Hillさんのようす。馬も右前足にもソックスをはいたお馬でした。2004.JAN.24

彼の名前は読み方が良くわからなくて悩んでいたのですが、DVDの字幕では「ウラエウス」としてありました。ヴィゴやPJの発音を聞くと「ユラーエス」と聞こえます。意味はスペルから見ると、エジプトの神話に出てくる蛇の形をした女神様の名前のようです。(牡馬なんですけど)
彼も、牡馬ゆえに撮影が難しかったと、強調されていましたね。馬が暴れるので、王様の衣装を着けたアラゴルンのヴィゴが飛び降りている映像もありました。後ろで、レゴラスのオーリもあわてて降りようとしていましたね。近くに発情期の雌馬がいると落ち着かないようです。平地競走馬の場合は牡のままがほとんどですが、乗用馬は去勢したセン馬が多いものなのです。

死者の道の洞窟の入り口で、アロドとブレゴが逃げ出してしまうシーンがありました。あの立ち上がるブレゴは、どうも Uraeusくんではなくて Bobくんのようです。彼はニュージーランドのサラブレッドで11歳。黒の乗り手の馬も演じています。

Bobくんは、二つの塔でメリーとピピンをさらったオークたちを襲うローハン軍にも加わっています。あの立ち上がって、二人のホビットを踏みそうになった馬が彼だそうです。立ち上がる演技担当のようですね。
あの、馬の下から映している映像は、立ち上がった馬が足を下ろしても大丈夫なように、3トン以上の重量に耐えられる強化ガラスの下にカメラを設置して撮影されたそうです。その上を歩くことから始め、ガラスが硬くて危なくないことを馬が信じられるようになるまで、何日も練習したそうです。画面で想像する以上に、いろいろな工夫や調教がされているのですね。

◆アスファロス Asfaloth 〜 フローリアン Florian, Hero, Odie

クローズアップやスタントにはFlorianくんが出ているので、印象としてはほとんどこの子なんですが、ほかに2頭出ていたそうです。

Florianくんは13歳の葦毛のアンダルシアンです。アルウェンの吹き替えはジェーン・アボット Jane Abbot さん。後姿がリブ・タイラーに似ていたからだそうです。
映画LotRの日本の公式HPがファンを対象に募集した、ニュージーランドツアーには、彼女のいるカバロ牧場(Cavallo Ranch)が見学コースに入っていて、Florianくんとジェーンさんの演技や、ブラックライダーの馬の調教のしかたなどを見学出来たそうです。Florianくんは撮影のあとは、ジェーンさんの持ち馬になっているそうです。
ちなみにTolkien Onlineのページにある、牧場のパンフレットらしきFlorianくんとジェーンさんの写真の説明に「…エルフの戦士(elf warrior)アルウェン姫を演じるリブタイラーの吹き替え…」とあります。やっぱり初めは戦う姫だったのね。

リブ・タイラーが乗ったのは、Odieくんだそうです。きっと、おとなしい葦毛くんだったのでしょう。
Heroくんは、Florianくんが来るまでの代役だったようですね。

撮影に使われた馬たちは、終了後売りに出されたそうです。DVDによると、現在ジェーンさんの愛馬になっているフローリアンくんは、なんとヴィゴが買い取って、ジェーンさんにプレゼントしたそうです。ジェーンさんはフローリアンくんが欲しかったけど、高くて買えないとあきらめていたのだそうです。さすがヴィゴですね。フローリアンくんも、ジェーンさんと一緒にいられてきっと喜んでいるのではないでしょうか。

◆黒の乗り手の馬たち Black rider's horses 〜 Chico,etc.

黒の乗り手の馬の情報は少ないですが、クライスデールの入った Chicoくんという名前がみえます。また、ハノーバー種の馬もいたようです。やっぱり、大きい馬をつかったんですね、迫力がありましたものね。9頭の黒い馬ですが、実は暗い色の馬を黒く染めていたという話も、複数のところで聞きました。
FotRの特典DVDの映像を見ると、映画に使われなかったアスファロスと黒の乗り手のチェイスシーンがあります。わたしの好きな、浅瀬の手前でアスファロスが、先回りをした2頭の前を駆け抜けるシーン、に似ている映像があったようなんだけど、どうなんでしょう、もっと見たかったなあ。

バノーバー種の入ったウォームブラッドのお馬は、Zeeくんだそうです。彼は、総合馬術競技(イベンティング)にも出ているそうです(それを聞いただけでも、勇敢なお馬だというのがわかります)。「旅の仲間」でホビットたちが黒の乗り手に追われ、ブランディワイン川から舟で逃げるシーンがありました。あそこで、見事なスライディングストップをしているお馬が、Zeeくんだそうです。あのアクションのために、ロデオ・ストップとも言われる、ウエスタンの技術を練習したとか。確かに、今日本でも少し知られてきたレイニング(ウエスタンライディング)競技の急停止と同じ止まり方でしたね。練習中には、水に落ちてしまうこともあったそうです。照明も暗かったし怖かったでしょうね。

DVDでたくさんお話をしている、Jed Brophyさんは、黒の乗り手、スナガ(メリーとピピンを食べようと言ったオーク)、シャルク(ワーグの上でアラゴルンと組み合ったオーク)、その他のオークや騎士などを演じている役者さんです。(トリビア:アラゴルンとアルウェンの息子、エルダリオンを演じた少年は、彼の息子 Sadwyn Brophyくんだそうです)
彼は撮影後、ローハンやゴンドールの馬を演じていた栗毛のシブくんという馬を買い取ったそうです。Jedさんは、彼は3歳から6歳まで撮影に参加していた、お互いに無事にやり遂げたと感慨深げに話していました。確かに映画の撮影としては長いですよね。大変な撮影をともにしていたら、離れがたくなるのも当然だと思います。

NEW ◆ローハンの馬 ガルルフ Garulf the Rohan horse 〜 Chico

「二つの塔」の始めのほうで、ローハンの村が襲撃され、子供たち二人が乗って逃げる大きい馬のガルルフは、12歳の黒い Station bred のセン馬、Chicoくんだそうです。Station bred というのは、オーストラリアやニュージーランドの馬で、クライスデールとサラブレッドなど他の種類を掛け合わせた丈夫なお馬だそうです。
彼は、黒の乗り手の馬や、ローハンの戦士の馬も演じています。

NEW ◆エオウィンの馬 風の道 Windfola the Rohan horse 〜 ダブリン

エオウィン(デルンヘルム)の馬は、原作ではやはり葦毛の大きな馬で「風の道(Windfola)」と言います。PJ映画では、流星の栗毛でした、ダブリンくんというそうです。
DVDでは、ドラム缶の馬に乗って撮影している映像もありましたね。あの、メリーを乗せてマントで隠すシーンでした。

NEW ◆セオデンの馬 雪の鬣(たてがみ) Snowmane 〜 ヘラクレス

セオデンの愛馬、雪の鬣はペルシュロンの入った葦毛のヘラクレスくんだそうです。DVDにはスタントさんが乗って転ぶシーンもあったけれど、あれも彼なのだろうか。お馬には、それぞれ、障碍を飛び越える、走りながら転ぶ演技が出来る、倒れたままじっとしている演技が出来る、など得意分野があって、それぞれのシーンに吹き替えで出たりしているそうです。
ヘラクレスくんだけではないけれど、役者馬たちは「アクション!」の声を聞くと張り切ってしまうらしく、騎乗の役者では押さえが利かなくなるので、監督たちは気を使って人間にだけわかる言葉を、アクションの代わりに使っていたとか。

セオデンの最期のシーンで、(原作とは違って)王様の上に倒れたままになっている雪の鬣は、WETA自慢の作り物の馬です。さすがに見事なできばえですね。
他にも、ドラム缶のに鬣をつけただけの馬や、コンピュータ制御で耳まで動く作り物の馬、もちろんCGの馬など、この映画ではいろいろな馬が活躍しています。

◆ハスフェルとアロド Hasufel & Arod 〜 Kenny、パーシー

エオメルが、アラゴルンに貸した馬が栗毛のハスフェル(原作では葦毛)、レゴラスに貸したのが葦毛のアロドです。両馬とも名前は不明。
アロドはきりっとした顔立ちの綺麗な白馬でしたね。ペルシュロンの入った馬らしいんですが、それ以上は見つかりませんでした。レゴラスが見事に乗りこなしていますが、走るシーンなどでは後ろにいるギムリはお人形なんだそうです。
いつの間にかいなくなってしまったハスフェルは、アンダルシアンではなさそうでしたよね。

ハスフェル役の馬は「旅の仲間」でガンダルフが乗っていた Kenny くん。競馬で走っていたサラブレッドだそうです。彼は、ローハンやゴンドールの馬も演じているそうです。
そして、アラゴルンのヴィゴ・モーテンセンは、やはり彼も買い取ったということです。

レゴラスのアロドは、パーシーくんというお馬のようです。DVDでは、オーランド・ブルームが、とても乗りやすいと言っていました。馬のお鼻にキスしていましたね。

◆ガンダルフの栗毛の馬 Gandlf's chestnut horse 〜 Clyde、Kenny

ちょい役の馬ですが、ガンダルフがホビット庄から、フロドとサムを後に残してサルマンのいるアイゼンガルドへ向けて疾駆する時に乗っていた栗毛が、Clydeくんのようです。種類は不明です。額に小さい星(毛の白い部分)のある、かわいいお馬でした。アイゼンガルドについたとき、ガンダルフが首をたたいてあげていましたね。

「MOVIE HORSE NZ」のHPによると、疾駆している栗毛は Kennyくんだそうです。ただし、彼の顔は流星(細長い白い部分がある)なので、ガンダルフがアイゼンガルドで降りたときの小さい星の馬が Clydeくんだったのかも知れません。

◆ガンダルフの馬車の馬 Gandalf's cart horse 〜 Clydee、名前不明

ガンダルフの馬車も大きさのトリックのために、大きい馬と小さい馬が用意されたとか。大きい子はクライスデール種、小さい子はウェルシュ・ポニーだそうですが、名前は不明。
「二つの塔」でローハンの村が襲われた時、村人が引いていたクライスデールのような、足の毛がふさふさした大きいお馬がいましたが、きっと同じ子でしょう。
DVDの特典映像では、ローハンの騎士団の撮影シーンで、軍団の後ろのほうに同じクライスデールくんがいたように見えました。

ガンダルフの馬車の、小さいお馬は Clydee くんだそうです。

◆その他の馬たち

ホビットのために用意された、小さい馬は5頭と公式ページにありますが、詳しい情報はほとんどありません。

ローハンの出陣前までは、メリーが白い小馬のスティッバに乗っていたのが嬉しかったです。ただし、馬の名前は台詞には出てこないようですね。SEE ではさらに映るシーンが増えていますので、小馬に乗ったメリーを確認してみてください。綺麗な小馬です。

DVDには、ブルースクリーンの前で白い馬に跨って、悪戦苦闘のドミニク・モナハンの映像もありました。馬が発進しなくて困っていました。

ローハンの馬たちは、原作では白い馬の軍団ですから、栗毛や鹿毛がいるとちょっと違和感があります。でも実は、わざとそうしてあるようです。飛蔭が白なので、彼が目立つように他の馬たちはそれ以外の毛色にしてあるという、これも映画のための工夫ですね。同じ理由で、レゴラスも鞍と手綱をつけているのでしょう。

ローハンやゴンドールの馬を演じた1頭の Bits くんはサラブレッドで、競馬場からいきなり撮影現場につれてこられて、初めはとても怖がっていたそうです。彼は撮影では、ひげをつけた女性の騎士を乗せていたとか。

DVDには、そのほかにも、お髭をつけた女性騎士と愛馬の姿がいくつか映っていました。

この映画に使われた馬の総数は約250頭ということです。その内、映画のための調教された馬が40頭とあります。DVDの特典映像の、ローハンの騎士250騎が平原を走っているシーンは壮観でした。(あれをCGで6000頭に加工するんだそうです。)ほとんどみんな、撮影地のニュージーランドの馬だそうです。きっと近所の牧場はしばらく馬が少なくなってしまったのでしょうね。

DVDの中に、ローハンの騎士の突撃シーン撮影中の、落馬事故の映像がありました。多分、エキストラの人馬だと思います。落馬した騎手もさることながら、お馬が本当にかわいそうでした。鞍の腹帯がゆるくて、騎手がずり落ちてしまい、鞍は馬の下腹にぶら下がったままの状態でした。恐ろしいオーク(の衣装を着けた人達)が武器を振りかざしているところへ走り込んでいくのに、騎手は落ちてしまうし、(どこに行ったらいいか指示されなくて怖いし)、鞍がずれて、まるで恐ろしい獣がしがみついているような状態になってしまうしで、きっと落ちた人以上に怖かったとおもいます。人馬とも怪我はなかったようで、何よりですが、心の傷になっていなければ良いと思いました。

◆調教師 trainer 〜 Don Reynolds

この映画には大勢の馬にかかわる人が働いています。中でも、飛蔭の調教師ドン・レイノルズ Don Raynoldsさんは、「ダンス・ウィズ・ウルブス」「スコーピオンキング」「ニューヨークの恋人」など50〜60くらいの映画の馬の仕事をしています。シマウマやラクダ、ヤギを調教したり、ダドリー・ムーアの「サンタクロース」ではトナカイまで扱ったとか。また、ロサンゼルスにあるユニヴァーサル・スタジオのスタント・ショウも手がけているそうです。私も見に行った事があるのですが。賢いお馬がお芝居に参加している、楽しいウエスタン・ショウでした。
彼は1937年テキサス生まれ、お父さんも有名な調教師だったそうです。2歳から馬に乗り、子供の頃(1944〜1951年頃)は Don Kay Reynolds という名前で映画に出ています。彼は2002年の「ザ・ソプラノズ」の仕事を最後に引退して、テキサスに戻っているとか。

レイノルズさんの8〜9歳の時のこんな写真を見つけました。鞍の上に立ったままジープを飛び越えています。
Saddle Pals & Sidekicksの中のレイノルズさん紹介ページ


◇以上がネットなどで探した、役者馬に関する情報です。馬の年齢は2000年時(黒文字の部分)です。映画の馬について、これほどいろいろな情報が流れているって、あまり無いですよね。たいていの映画では Don Raynolds さんの名前などは、スタッフのリストにも載っていません。さすがLotR、さすがニューラインシネマです。ただ、前宣伝のための情報がほとんどなので、メリーやエオメルの馬については何も見つかりませんでした。もし何かご存知の方は教えてください。

お願い:資料のほとんどが英語なので、もしかしたら私の読み違いや勘違いなどもあるかもしれません。他の何処かに書いたりする場合は、必ず元のサイトをあたってください。またはメールなどで確認して下さい。よろしくお願いします。



★★ 資料としたHPなど ★★

「LORD OF THE RINGS MOVIE HORSES NZ」

American Humane
映画のエンドロールに出る "No Animals Were Harmed." のお墨付きをくれる、アメリカの動物愛護団体のサイト。ちなみにPJのLOTRにはこの文章は付いていません。

Skyhorse Kingdom のLotRのDVD紹介ページ Skyhorse Lanch〜Andalusians & Spotted Drafts の中のページ

NZ Horse and Pony Tolkien Online の中のページ
DomeroとDan、Florianとジェーンさん、レゴラスの馬や吹き替えさん、RastusとShaneが一緒に居る写真などがあります

Animal Training for LOTR 同じくTolkien Online の中のページ
レイノルズさんの話などがあります。

Horses エオウィンのファンの方のサイト「eowyn of the rohirrim」の中のページ

THE CREW The One Ring.net の中のページ
ANIMALS の項目に馬関係のスタッフの名前が映画公式ページよりたくさん載っています

◇同人誌「中つ国探訪記 LOTR/TTTロケ地を巡るニュージーランドオフィシャルツアー」
コミケットで購入した「萌えドールの会」さんの同人誌



「王の帰還」SEE DVD ……アマゾンjp.へリンク→ロード・オブ・ザ・リング...The Lord of the Rings:The Return of The...



PJ版映画 「ロード・オブ・ザ・リング」 感想ページ

『PJ版映画「ロード・オブ・ザ・リング 三部作」感想』
「PJ映画に出てくる役者馬たち」
『PJ版映画「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」感想』
PJ版映画「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」の中の
PJ版映画「ロード・オブ・ザ・リング FotR」の中の
PJ版映画「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」の感想
PJ版映画「ロード・オブ・ザ・リング FotR」の感想
『藤木「指輪」日記』FotRを初めてみたときの感想など

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