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虹の谷つうしん

2005年1月〜12月



 12月25日
 メリーな夜のあぶない電話  作:斉藤 洋

 たかおのつくもライフ・シリーズ 第2巻。
 夜に黒い物体に追いかけられる場面はちょっと怖かった。
 (正体がわかっても、やっぱり怖いかも。)
 最後に次のつくも神の予告があって、このままつくも神が増えたら
 たかおの部屋はいったいどうなってしまうのか心配だ。



 12月23日
 真夜中マイフレンド  作:斉藤 洋

 たかおのつくもライフ・シリーズ 第1巻。
 斉藤洋さん独特の親しみやすいことばづかいの楽しい作品。
 のんきなお父さんもちょっと存在感があっておもしろい。



 12月10日
 カーニバルの少女  作:ドロシー・ギルマン

 原書は1950年に出版れているそうだけれど、
 古いという印象はまったく受けない。
 自由で無邪気な心が自分と周囲の人を変えていく。
 誰かと理解しあうためには、偏見や第一印象にとらわれず、
 直接会話をして相手を知ることが一番早い方法だと改めて思った。



 12月6日
 シキュロスの剣  作:泉 啓子

 ファンタジーかと思って読んだら違っていた。
 この先がどうなるのか心配で、結局、一晩で読んでしまった。
 啓太がこわかった。
                               by(ゆ)



 12月2日
 シキュロスの剣  作:泉 啓子

 読んでいる間中、主人公の声にならない叫びが聞こえてくる
 ような作品だった。
 子どもがこんなに追い詰められるような状況になってしまうことが
 本当にあったら、周囲の誰が気づいてあげられるんだろう。
 行動を起こすときは、心の中で助けを求めているのかも知れない。



 11月28日
 ティーン・パワーをよろしく 1  作:エミリー・ロッダ

 中学生6人組が事件を解決するシリーズ。
 今回の第1巻では男の子の活躍があまり目立たなかったけれど、
 2巻目以降はひとりずつスポットライトが当たるそうで楽しみ。
 仲間のだれかをときどき不愉快に思ったりしても、
 いつも一緒にいるのが当たり前で、何でも言えたりする。
 そういう関係って誰にでも必要なのではないかしら?



 11月26日
 魔法使いハウルと火の悪魔  作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

 DVDを買ったので、見る前にもう一度読んでみた。
 不思議なことに、読むたびに前よりも好きになる。
 映画のハウルは、やっぱり原作とは別人だとしか思えない。
 「ぬるぬるしてウナギみたい!」というソフィーの言葉がぴったり
 だけど、さりげないやさしさがいいなぁ。



 11月23日
 セヌとレッドのピラミッド  作:キャサリン・ロバーツ

 今年は守護精霊のようなものが登場する物語にも縁があるみたい。
 この本の中では“カー”と呼ばれる他人には見えない分身がいる。
 古代エジプトのピラミッド建築現場を舞台にしてあり、
 大きな石を運ぶ様子がにぎやかに語られている。
 世界七不思議ファンタジーの2巻目。あと5冊出るのかな?
 最初の『バビロン・ゲーム』の方がおもしろかったような気がする。



 11月21日
 ユーウツなつうしんぼ  作:アンドリュー・クレメンツ

 題名がおもしろそうと思って読んでみたら、やっぱりおもしろかった。
 わざと悪いせいせきをとるなんて、すごくびっくりした。
 ノラがふつうの子になるために、ようちえんの友だちのまねをした
 というところが特におもしろかった。
                             by(の)



 11月20日
 サンウィング 銀翼のコウモリU  作:ケネス・オッペル

 行方不明の父を探し求めて旅をする小さなコウモリ シェードの物語。
 エコーロケーションと呼ばれる位置を感知する技を
 コウモリの立場で、目に見えるように描いているところがおもしろい。
 さらにそれを発展させて、物を動かしたり、幻像を創りだしたりと、
 いろいろな方法で使わせていることが、もしかしたら本当かな、
 なんて思えてくるのが不思議だった。



 11月15日
 The MANZAI  作:あさの あつこ

 この作者の『バッテリー』以外の作品を読みたくて借りてきた。
 楽しい中に、ところどころ一人ひとりの想いをちりばめてあって、
 子どもであっても誰もが“マイナスの気持ち”を持つことに気づく。
 悲しい想いをかくして生きるのはつらいけれど、
 それをわかってくれる友達を見つけられたら、
 気持ちが軽くなって、幸せな気分になれると思う。



 11月2日
 ヒットラーのむすめ  作:ジャッキー・フレンチ

 やさしい言葉で静かに語られていく戦争時代が
 しんみりと心の中に染みとおってくる。
 ヒットラーを正気を失った人としてではなく、
 一人の父親として描いているところに救われる気がする。
 主人公のマークが、この話を聞きながらいろいろなことを考えて
 大人に質問していくところが、子どもにも理解し易いと思う。



 10月28日
 ライオンボーイ 2  作:ジズー・コーダー

 ライオンたちは故郷に帰り、チャーリーは両親に会えた。
 とりあえず一段落だけれど、本当の解決は次の第3巻へ。
 比較的近い未来が舞台になっていて、
 環境破壊によるいろいろな変化が、本当にありそうで怖い。
 天野喜孝さんの描くライオンはとても美しいし、ネコはかわいい。
 きっと、動物が好きな方なのでしょうね。



 10月24日
 セブンス・タワー 5  作:ガース・ニクス

 主人公の2人がいよいよ自分の意思で行動を始めた。
 それまで自分の知らなかった世界や人々に出会うと、その違いに
 驚くけれど、心の中に新しい何かが芽生えるのではないかと思う。
 わたしも自分の知っていることと違うことに出会ったときに、
 拒否するのではなく、もっとよく知ろうとしたり、
 受け入れたりできる心の広さを持っていたい。



 10月19日
 冒険者たち ガンバと15ひきの仲間  作:斎藤 惇夫

 この本を読むのは何年ぶりだろう。
 あまりにも心に強く残るので、あまりたびたびは読めません。
 今回もやっぱり、読み終わったあとに胸が苦しくなるような、
 深くひびく感動をあじわっている。
 薮内正幸氏の絵も、リアルで生き生きとしていて、
 この物語にピッタリだと、何度見ても思ってしまう。



 10月18日
 ポピー ミミズクの森をぬけて   作:アヴィ

 今までにアヴィ氏の作品を何冊か読んでいて、どの作品も
 未熟な主人公へのやさしい気持ちが伝わってくるように感じた。
 実は女性だとばかり思っていた作者が男性だと知って驚いている。
 この作品では、困難を乗りこえて強くなるポピーが
 私にもエールを送ってくれているような気がした。
 母親の勘で、この本は間違いなく(の)が気に入ると思う。



 10月17日
 なんだかへんて子   作:山中 恒

 この作者の作品は、どれを読んでも笑いがこみあげてくる。
 小・中学生向けの学習雑誌に連載されていたそうで、
 純粋に子どもを楽しませるために創られている感じがする。
 本当にはぜったいに起こらないと思うけれど、
 もしも自分の身に起きたら、楽しめるかな?
 それとも困り果てるかな?



 10月15日
 竜の騎士   作:コルネーリア・フンケ

 仲間を探し求める竜とコボルトと少年の物語。
 途中でであう人々のやさしさに、心があたたかくなる。
 科学技術の進歩のかたわらで、昔の伝説を信じている人たちには
 伝説の生き物を見ることができるのかもしれない。
 私も信じたいけれど、見えたらちょっとこわいかも。



 10月12日
 ドローセルマイアーの人形劇場   作:斉藤 洋

 久しぶりに読んだら、やっぱりステキな物語だった。
 何となくあたたかくて、時間がゆっくり流れるような、
 不思議なふんいきに満ちた作品。
 最後に明らかになるおじいさんと人形の秘密が
 愛情につつまれていて、読者も幸せな気分になれる。



 10月10日
 シャバヌ 〜砂漠の風の娘〜  作:スザンネ・ステープルズ

 砂漠の民の生活を淡々とつづっている物語。
 ドロシー・ギルマンさんの作品で、イスラム教や砂漠の人々の
 生活を少し垣間見て、幸せを求める心は誰でも同じだと感じていた。
 この作品では、「何が幸せなのか」「幸せをどうやって得るのか」
 をはっきりとした姿で描き出していて、私たちとの違いにはっとした。
 主人公の少女シャバヌが幸せになることを祈りたい。



 10月9日
 家なき少女  作:エクトール・マロ

 何回読んでも、好きな本です。
 旅の部分よりも、おじいさんの村についてからのほうが、
 「どうなるのかな?」というドキドキ感で楽しい。
 孫娘だと名のる場面がちょっとあっけない感じがするのは
 テレビ版が上手につくってあったからかな。



 10月7日
 花の魔法、白のドラゴン  作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

 とってもおもしろかった!
 最後に事件が収まるときに、登場人物が大集合するのは
 この作者の好きな形なのかな?
 とにかく、登場人物すべてが個性的で、それを物語の中で
 活かしきっているところがすごいなー、と思う。


 9月30日
 琥珀の望遠鏡 上・下  作:フィリップ・プルマン

 ライラの冒険シリーズ 完結編。
 悲しみと感動が次々に押し寄せて、涙が止まらなかった。
 児童文学として書かれたそうだけれど、
 神学や哲学に関係する部分がかなりあって、
 子どもよりも大人の方が楽しめるような気がする。



 9月25日
 ポリッセーナの冒険  作:ビアンカ・ピッツォルノ

 ストーリーはおもしろかったのだけど、私は主人公よりも、
 彼女と一緒に旅をする旅芸人のルクレチアの方が好きになった。
 最後にいきなり判明したルクレチアの出自が
 ポリッセーナよりも高貴で、身分が逆転してしまうところは
 けっこうスカッとするラストだと感じた。



 9月24日
 新シェーラひめのぼうけん 風の恋歌  作:村山 早紀

 けっこうかわいそうなんだけど、
 おもしろいところもある。
 つぎは来年か・・・。
                             by(の)



 9月8日
 セブンスタワー 4  作:ガース・ニクス

 タルとミラそれぞれが、自分だけでは止められない動きに
 巻き込まれてしまった。それも重要な人物として。
 ミラは戦士としてだけでなく心も強くなって、
 タルはいろいろな相手のことを考えられるようになってきている。
 あと2巻で終わってしまうと思うととても残念。



 9月6日
 エンジェル エンジェル エンジェル  作:梨木 果歩

 おばあちゃんの青春の思い出と、コウコの今が混ざり合って
 不思議な雰囲気でありながら、リアルな感じがする。
 旧仮名遣いの文章は、やわらかくて、やさしくて。
 おばあちゃんがずっと心に秘めてきた想いが
 コウコの言葉で浄化されるような場面に感動した。



 9月5日
 セブンスタワー 3  作:ガース・ニクス

 嵐の精の2人がちょっととぼけた感じで、
 でも、実はとても頼りになるところがいい。
 タルもミラも、自分の民族だけが秀でているのではないと
 だんだんと気づいてきている。
 それがゆっくり過ぎて、ちょっとイライラしちゃうけど。



 9月1日
 ライオンボーイ  作:ジズー・コーダー

 とてもワクワクする冒険物語。親子で作っているそうだ。
 主人公が生活をともにするサーカスは、とてもきらびやか。
 天野喜孝さんのカラー挿絵もあって、ますます豪華。
 ライオンたちもかっこよくて、続きを早く読みたい!



 8月30日
 神秘の短剣 上・下  作:フィリップ・プルマン

 ライラの冒険の第2部。
 北極とは離れて、パラレルワールドの冒険。
 “子どもだけが影響を受けない物質”をテーマにしているので、
 ライラがだんだんと思慮深くなってきていることが心配になってくる。



 8月26日
 セブンスタワー 2  作:ガース・ニクス

 氷民の少女ミラが、悪夢を見せられる拷問から逃れる方法を
 心得ていて、逆に番人を怖がらせてしまうところは気持ちよかった。
 まだまだ謎がたくさんあり、どのように真実が明らかになるのか、
 3巻以降も急いで読みたい。



 8月24日
 少女探偵ナンシー 古い柱時計の秘密  作:キャロリン・キーン

 フォア文庫ではシリーズの2番目だけど、もともとは第1作だそう。
 ナンシーのはっきりした性格がよく描かれていて、
 とてもおもしろかった。
 16歳の少女が車を運転し、パーティーのドレスを注文に行く。
 日本と違う生活習慣も、別世界のようで楽しい。



 8月21日
 黄金の羅針盤 上・下  作:フィリップ・プルマン

 主人公ライラのものすごいお転婆ぶりに驚かされたけれど、
 それこそが彼女が果たす役割に
 必要な素質だったところがおもしろい。
 よろいグマのイオレク・バーニソンがかっこいい。
 第二部の「神秘の短剣」へと続く。



 8月17日
 セブンスタワー 1  作:ガース・ニクス

 もともとの影を切りはなし、
 人間に仕える影をつけて暮らす闇の国の選民たち。
 自分たちは特別だと思っていたけれど、真実はどこに?
 これからの展開がとても楽しみ。



 8月15日
 魔法の声  作:コルネーリア・フンケ

 もしも自分にこんな才能があったら?
 うれしい反面、コントロールできないと恐ろしい。
 主人公の父親の本を直すという職業がとても魅力的に感じて、
 製本を習ってみたいなー・・・などと思ってしまった。



 8月12日
 樹上の銀  作:スーザン・クーパー

 闇の戦いシリーズ4作目。最終巻。
 戦いの中で、子どもたちがそれぞれの役割を担い、
 それを果たすことで少しずつ成長していく。
 特にアーサー王の子であるブラァンがよかった。



 8月11日
 こそあどの森 だれかののぞむもの  作:岡田 淳

 おばあさんが死んでしまって、
 ひとりぼっちになってしまったフーがかわいそうだった。
                             by(の)



 7月29日
 灰色の王  作:スーザン・クーパー

 闇の戦いシリーズ3作目。
 伝説と現実が入り混じって、最後の戦いへの準備が完了。
 ウェールズの素朴で温かい人々に、親しみを感じる作品だった。
 一度は行って、本物の牧羊犬を見てみたい。



 7月26日
 水晶玉と伝説の剣  作:ヴィクトリア・ハンリー

 久しぶりにワクワク、ドキドキした。
 題名を見ると魔法使いが登場するファンタジーかと思うけれど、
 登場するのは「予言者」だけ。
 人物は魅力的で多彩、ストーリーは無理がなく自然に読めた。
 ただ、題名が直接的で、もったいないように感じる。



 7月24日
 エミリーの求めるもの  作:L・M・モンゴメリ

 この本も前に読んでいた。
 愛情というものはとてもやさしくて美しい。
 でも、それは時として嫉妬や憎悪や間違った行動を産んでしまう。
 この物語の中でもたくさんの誤りや誤解がおきていたが、
 最後に一気に丸く収まるところが劇的と感じた。



 7月22日
 エミリーはのぼる  作:L・M・モンゴメリ

 この本は一度、読んだことがあった。
 高校へ通うエミリーを下宿させている伯母さんは、
 いつもエミリーを「ずるい」と言うけれど、
 本当にピンチの時にはあっというまに解決してくれて、
 まさに「血は水よりも濃い」とつくづく思った。



 7月19日
 みどりの妖婆  作:スーザン・クーパー

 闇の戦いシリーズ2作目。
 激しい戦いだった1作目に較べると、静かな戦いである。
 でも、こちらの方が人間のやさしさが根底に流れていて、
 読んだあとにほっとした。
 3巻目も楽しみ。



 7月14日
 エミリー  作:L・M・モンゴメリ

 設定としては「赤毛のアン」と似ているけれど、
 エミリーの性格がアンよりも実際的なので、
 物語全体がなめらかに進行していく感じがした。
 この時代の農家の生活は、不便でありながらも
 なんだかゆとりが感じられて、ちょっとうらやましい。



 7月9日
 親指のうずき  作:アガサ・クリスティー

 トミーとタペンスの(長編)3作目。
 いくつになっても好奇心と行動力旺盛なタペンスはやっぱり素敵。
 「獲物を見つけたテリア」は健在だった。
 これも一度読んだことがあるけれど、
 犯人は忘れていたので、物語も謎解きも楽しめた。



 7月3日
 新シェーラひめのぼうけん 妖精の庭  作:村山早紀

 もとのシリーズでは旅をする子どもたちはみんな一人っ子で、
 「友だちが一緒にいてくれて幸せ」な旅だったけれど、
 新シリーズは兄弟と姉妹の存在に、落ち込んだり嫉妬したり、
 いろいろとたいへん。
 今回は、探していた魔法使いが見つかってほっとした。



 7月1日
 大魔術師対10人の女怪!  作:アスプリン&ナイ

 待ちに待ったマジカルランドの新刊。
 以前のメンバーの登場が少なめでちょっとがっかり。
 スキーヴが大人になりすぎて・・・というかしっかりし過ぎていて、
 なんとなく、雰囲気が変わってしまったような。
 私がひいきにしているバニーと恋に落ちないとは納得できないな!


 6月23日
 うみのべっそう  作:竹下 文子

 とってもおもしろかった!
 海の中に家があるなんて、すごくびっくりした。
                             by(の)



 6月22日
 サマー・オブ・パールズ  作:斉藤 洋

 この作者の恋愛ものって、とても珍しいような気がする。
 おとなしい女の子の控えめな愛情表現がまるで海の波のよう。
 ときどき思い切って、すぐに引いてしまう。
 つかみどころがないけれど、「あれ?もしかして?」と思わせる。
 2人のドキドキする様子がとっても新鮮だった。



 6月21日
 バビロン・ゲーム  作:キャサリン・ロバーツ

 古代バビロニアを舞台にしたファンタジー
 バビロンの信仰や建造物に触れた物語はあまり読んでいなくて、
 『盗まれた記憶の博物館』とこの作品の2つだけ。
 メソポタミア文明だということも初めて知った。
 ベルリン博物館所蔵のイシュタル門はぜひ見なくては!



 6月20日
 おばあちゃんはハーレーにのって  作:ニーナ・ボーデン

 表紙のおばあちゃんがすっごくカッコイイ。
 わたしもこんな風に歳をとれたらいいと思う。
 物語は別に突拍子もないものではなく
 家族の気持ちをていねいに描いた、心温まる作品だった。



 6月20日
 氷の上のひなたぼっこ  作:斉藤 洋

 この表紙が、のほほ〜んとしたかんじで好き。
 中の絵ものんびりしていて、おはなしとピッタリ。
 読むとゆったりした気分になれる。
                             by(の)



 6月18日
 ローワンと白い魔物   作:エミリー・ロッダ

 4巻まで読んだときに、
 「なぜ、いつもローワンなのか?」と思っていた。
 その謎がこの巻でし一応、答えが出て一安心。
 今までの、弱虫なだけのローワンじゃなかったところもよかったな。



 6月17日
 新シェーラひめのぼうけん 炎の少女  作:村山 早紀

 新シリーズでは毎回、新しい登場人物がいるけれど、
 彼らがこれからどんな役割を果たすのかは今のところ不明。
 この少女は心に憎しみを芽生えさせてしまうけれど、
 子どもの心がそうせずにはいられないというのは
 考えただけでもつらいことだ。



 6月9日
 都会のトム&ソーヤ B   作:はやみね かおる

 学校ではアウトサイダーだった創也が、クラスの男の子たちと
 一緒に遊んでいたり、バンドを組んでいたりして、ほほえましい。
 今回は3Dボーリングという楽しい遊びが登場。
 ボディガードの卓也さんも、ますます快調!



 6月7日
 バウンダーズ この世でもっとも邪悪なゲーム
               作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

 パラレルワールドをステージとしてゲームをしている<あいつら>に
 故郷の世界から追い出された少年が、
 旅をしながら真実に気づき、闘いを挑む物語。
 この作者の作品は、よく“いろいろな”何かが登場するように思う。
 今回は「いろいろな世界」。



 6月1日
 チョコレート工場の秘密  作:ロアルド・ダール

 工場の中を見せてもらっている途中で、
 子どもたちが一人ずついなくなってしまうところがドキドキした。
 最後の結末にはびっくり!
                             by(の)



 5月27日
 そよそよ族伝説 うつぼ舟  作:別役 実

 20年前からずっと探していた本が復刊していた。
 好きか嫌いかははっきりと分かれるような作品だと思うけれど、
 わたしはものすごく好きで、スズキコージさんの絵とともに
 心の中に何年も(20年も!)残っていた。
 もうすぐ2巻が出るそうなので、とても楽しみ。



 5月21日
 都会(まち)のトム&ソーヤA  作:はやみね かおる

 2巻は謎解きが中心かな。
 クールで秀才の創也がどこか能天気なところがあって、
 普通の(と自分では思っている)男の子の内人に頼っている
 というところが楽しい。
 お互いに相手のよいところを認め合っているのがとてもいいな。



 5月20日
 都会(まち)のトム&ソーヤ@  作:はやみね かおる

 図書館から借りて読んでみたら、あまりにも面白いので、
 すぐに本屋さんで2巻まで買ってきた。
 主人公2人のバランスがよくて、物語の中で活かされる知恵も
 現代のものと昔ながらのものをとりまぜてあって興味深い。
 厚いけれど、ハードカバーではないので安いのもうれしい。



 5月19日
 NかMか     作:アガサ・クリスティ

 中年になったトミーとタペンス夫妻の冒険。
 2人の子どもたちはそれぞれ「若い自分の方が必要とされている」
 と信じて軍の仕事に励んでいるけれど、実は両親の方がスパイの
 捜査を頼まれ、見事に解決していた、という設定が楽しくて好き。
 犯人を知っていても、物語そのもののおもしろさで
 何度読んでも引き込まれてしまう。



 5月14日
 マガーク少年探偵団 あのネコは犯人か?
                    作:E・W・ヒルディック

 このシリーズを読むのは初めて。
 団長のマガーク少年の推理力と演技力に脱帽。
 推理に関しては、ほとんどマガーク少年の独り舞台なのが
 このシリーズの特徴なのかな?
 (の)も1冊読んだことがあり、とてもおもしろかったそうだ。



 5月13日
 まってました名探偵  作:杉山 亮

 図書館になかなかなくて、やっと7巻をかりた。
 ミルキー探偵よりも、子どもや奥さんのほうが
 頭がいいみたい。
                             by(の)



 5月12日
 妖魔の騎士 上・下  作:フィリス・アイゼンシュタイン

 この本もわたしのお気に入りの一冊。(上下巻だから2冊?)
 火の妖魔であるギルドラムが、
 彼の主よりもずっとやさしくて思慮深いところが好き。
 主人公に会うまで不幸な身の上だったセプウィンが
 自分の居場所をみつけられるところも気に入っている。



 5月3日
 SFセレクション1 時空の旅  編:赤木かんこ

 「時間」をテーマにしたSF小説の短編集。
 星新一、H・G・ウェルズ、アーサー・C・クラーク、
 レイ・ブラッドベリなど、私でも知っている大御所の作品が
 並んでいるところがとっても豪華。
 その中に『赤いろうそくと人魚』の作者、小川未明の作品が
 入っていて、やさしく一息つける気がするのも◎だった。



 4月27日
 あしながおじさん  作:ジーン・ウェブスター

 疲れたときに読むのに最高の作品。
 何度読んでもおもしろい。
 ラストを知っていて読むと、
 ところどころニヤリとするところがあって、また楽しい。



 4月21日
 おおあばれ! 山賊小太郎シリーズ  作:那須 正幹

 3部作を一気に読んだ。
 登場する少年たちがそれぞれに抜きん出た才能をもっていて、
 個性的なところが楽しい。
 それにしても、戦国時代というのはお百姓さんたちにとっても
 ものすごく大変な時代だったのだなあ、と改めて思った。



 4月18日
 はるかなる空の東  作:村山 早紀

 表紙と挿し絵も、この作者自身によって描かれている本。
 この作者の作品は、子ども向けであっても必ず
 悲しみや苦しみ、死などを取り扱っていると思う。
 それらは、子どもにとっては想像上のことでしかないけれど、
 大人には近い経験があったりして、読んでいると心が共鳴する。



 4月11日
 古王国記V アブホーセン  作:ガース・ニクス

 古王国記の完結編。
 一族に課された役割とは違う自分の運命を受け入れたライラエルが
 その役割にふさわしい人間へと成長していく。
 同じように前巻であまり良いところのなかったサメス王子も、
 ふさわしい役割を見出して立派に成長する。
 かなり気に入ったので全巻そろえたいけれど、高い・・・。



 4月6日
 氷の伝説  作:クリス・ダレーシー

 『龍のすむ家』の第2巻。
 新しい龍と人物が登場して、暗示的なできごとが次々と起こる。
 1巻の現実的なリス探しとはまったく違う雰囲気で、
 龍の伝説が中心になり、物語が重みを増したかんじ。
 魔女とのたたかいはかなり壮絶。
 3巻の発行が待ち遠しい。



 4月3日
 魔法の国ザンス 悪魔の挑発  作:ピアズ・アンソニー

 ザンスシリーズを久しぶりに読んだら、やっぱりおもしろかった。
 ちょうど、以前に読んだ続きからになったのだけれど、
 登場人物が代替わりしていて、前の主人公の子どもや孫の物語。
 初めのころほどジョークが出なくなっているように感じたのは
 気のせいかな?



 4月3日
 いつのまにか名探偵  作:杉山 亮

 この本、おもしろい。
 犯人はなかなかわからなかったけど、
 とっても楽しかった。
 事件が3つしか載ってないのが残念。
                             by(の)


 3月30日
 秘密機関     作:アガサ・クリスティー

 犯人が最後までわからなかったし、
 意外な人物だったからおどろいた。
 続編があるってきいたから、読んでみたい。

                                 by(ゆ)



 3月15日
 エターナル・マインド  作:マタス&ノーデルマン

 マインド・スパイラルシリーズ第4巻。
 設定がとてもおもしろい。
 最後にようやく結婚式にたどりつく2人だけれど、
 物語の結びの言葉がなんとなく不安をかきたてている。
 第5巻の発行を予告しているみたい。



 3月14日
 シェーラひめのぼうけん シリーズ  作:村山 早紀

 楽しさと感動を兼ねそなえたすてきな作品。
 どの巻もだれかの想いをじっくりと見つめていて、
 うれしくても悲しくても心が揺り動かされる。
 小学生向けに書かれているけれど、
 何才で読んでも、それぞれに感動する物語だと思う。



 3月13日
 西の善き魔女 3・4・5   作:荻原 規子

 やっと、やっとのハッピーエンド。
 貴族や国家の争いごとに巻き込まれながら、
 自分に一番大切なことを見出していく若者たちが頼もしい。
 衣装や髪の色がとても豪華で、漫画化されているのもうなづける。



 3月10日
 鏡のなかの迷宮3 ガラスの言葉   作:カイ・マイヤー

 やっと3巻を読むことができた。
 バラバラだった出来事や謎が一気に結末へ向かう。
 メルレとゼラフィンの別れの場面はあまりにも悲しかった。
 <冬>と<夏>という恋人たちというアイデアは
 とても新鮮でおもしろいと思う。



 3月8日
 古王国記U ライラエル    作:ガース・ニクス

 1巻の14年後からはじまる。
 望む力が得られないライラエルと期待されている役割を果たせない
 サメス王子の2人が主人公。
 あまり登場しないけれど、王子の父親であるタッチストーンが
 妻(サブリエル)を殺そうとした相手に石の玉座を投げつけようと
 したというエピソードが気に入った。



 2月28日
 魔法少女マリリン 妖精の森へ    作:村山早紀

 のんきに楽しく始まったこのシリーズも、マリリンの出会いと
 たたかいを経て、重い責任と大きな変化へと発展してゆく。
 その中で、家族や仲間、それ以外の人たちのことも大切だと思う
 登場人物たちの気持ちが心にひびく。
 「シェーラ姫」シリーズにも同じ気持ちが流れているように
 感じられて、私はこの作者がとても好き。



 2月27日
 八十日間世界一周    作:ジュール・ヴェルヌ

 おもしろくて、おもしろくて、おもしろくて、
 どうしてもっと早く読んでみなかったのかと後悔した。
 新聞に連載されて話題になり、実際にいくつかの船会社が
 “自分の会社の船を使ってほしい”と申し出たという逸話が、
 当時の人々がどれほど夢中になっていたかを思い起こさせて楽しい。



 2月22日
 ブルーイッシュ    作:バージニア・ハミルトン

 (の)に買ってあげた本にはさまっていた出版社のチラシを見て
 読んでみた作品。
 人種や宗教、家庭の事情がさまざまな学校で、子どもたちが
 クラスメイトの個性を認め合いながら友情を育てていくところは、
 子どもたちの本来の姿を見るような気がしてほっとした。



 2月19日
 マーシーの夏    作:ドロシー・ギルマン

 ギルマンさんが「おばちゃまシリーズ」を書く前に
 発表していた作品の一つ。
 自分の進路について悩む若い女性を描くギルマンさんの視点は
 いつも温かく、そして励ましをあたえてくれる。
 希望を捨てないで、やってみるというところは、
 おばちゃま=ミセス・ポリファックスにも受け継がれている。



 2月18日
 古王国記T サブリエル    作:ガース・ニクス

 フリー・マジックとチャーター魔術という2種類の魔法と
 冥界から境を越えてやってくる死霊が登場するファンタジー。
 観光バスや寄宿学校などのなじみのある世界と
 科学技術が通用しない「古王国」が同時に存在している不思議さ、
 季節までもが“壁”を隔てて変わってしまうという設定が、
 かえって現実味をかもしだしているような気がした。



 2月15日
 崖の国物語5 最後の空賊    作:ポール・スチュアート

 最初から最後まで、ドキドキ・ワクワクの冒険物語。
 前作から50年の時がすぎた設定になっていて、
 そのときの冒険の結果にもたらされたことや、
 その後の変化が語られて、微妙につながっているところが見事。
 オオハグレグマが重要な役割を担っているのもよかった。



 2月10日
 シャナラの剣    作:テリー・ブルックス

 読んでよかった!
 『指輪物語』に影響を受けた作品ということだったけれど、
 旅の仲間全員が、旅を通して自分自身を見つめる経験をして、
 それぞれが変わっていくところが特によかった。
 続編もとても楽しみ。



 2月8日
 八十日間世界一周     作:ジュール・ヴェルヌ

 すごくおもしろかった!
 いつも日本のホラーばっかり読んでいる友達も、
 題名を見て、おもしろそうって言っていた。

                                 by(ゆ)



 1月30日
 グリックの冒険     作:斉藤 惇夫

 久しぶりに読んだけど、やっぱりおもしろかった!
 でも、この作者の作品の中では3番目かな。

                                 by(ゆ)



 1月30日
 シェーラひめのぼうけん シリーズ  作:村山 早紀

 おひめさまが力持ちのところが楽しい!
 それから、へんな2人組みがおもしろい。
                             by(の)



 1月30日
 こそあどの森 ミュージカルスパイス   作:岡田 淳

 これもまたおもしろかった!
 読み終わったとき、この本の最初から最後までに語られている時間が
 ホンの3〜4時間程度だということにちょっとびっくりした。
 そういえば、『ユメミザクラ』もそうだった。
 これで、このシリーズは全部読んでしまった・・・残念。



 1月18日
 13カ月と13週と13日と満月の夜  作:アレックス・シアラー

 とても明るく語られているけれど、設定はかなり怖かった。
 読み始めると、「どうなっちゃうの〜?!」と心配で、
 本当に止まらなくなってしまう。
 ちょっと、都合がよすぎるところもあるけれど、
 最後まであきらめない2人が幸せになれてほっとした。



 1月16日
 こそあどの森 ユメミザクラの木の下で   作:岡田 淳

 このシリーズは1冊1冊のすべてがものすごく個性的。
 物語の展開やテーマはそれぞれにまったく違っている。
 それに、ほかの作者さんとは全然違うアイデアが素晴らしいと思う。
 この本には1ページだけカラーの絵が入っていて、
 開いたときに思わず「あっ!」と息をのむほど効果的だった。



 1月14日
 青空のむこう   作:アレックス・シアラー

 私が読んだこの作者さんの本は、
 全部が子どもの一人称で書かれている。
 子どもの率直な目と独自の解釈で、世界を解説してくれる。
 それらはユニークで、素直で、ときどき悲しい。
 この物語は事故で死んでしまった男の子が語っているけれど、
 悲惨な雰囲気はなくて、最後はほっとした。



 1月10日
 ルドルフといくねこくるねこ   作:斉藤 洋

 くろねこルドルフの物語、第3巻。
 ルドルフが他人(他猫?)とのかかわりあいの中で、
 自分らしい生き方を見つけていく過程がさりげなく描かれている。
 昔の飼い主リエちゃんとの一瞬の出会いは
 ちょっと胸に突き刺さる感じがした。



 1月9日
 少女海賊ユーリ 時のとまった島  作:みお ちづる

 あっという間に読んでしまった。
 まだこれからも続くのかな・・・。
                             by(の)



 1月5日
 少女海賊ユーリ なぞの時光石  作:みお ちづる

 早く読みたくて、お年玉で買った。
 ものすごく面白い。
 図書館に行くのが待ちきれない気がする。
                             by(の)




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