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虹の谷つうしん 2016年

このページには 管理人(な)が読んだ本の感想を載せていきます。



 7月11日
 天山の巫女ソニン 2〜5  著:菅野雪虫

 第一巻が面白かったので、最後まで一気に。
 ソニンと出会うことによって、不満や不幸を背負っていた人た
 ちが気持ちを前向きに変えていくところに惹かれます。
 もっと読んでいたいと思えるシリーズでした。



 7月2日
 ハーモニー  著:伊藤計劃

 『虐殺器官』の著者の作品。未来を描いたSF小説。
 「管理されて調和した世界」というものが気味が悪い。でも、今
 の世界の恐怖を取り払うために、こういう手段が選択される可能
 性もわずかだけれどあるのかも。極端な例ですが。
 グロテスクな場面がところどころにあり、映像化されたものは見
 なくてもいいかな、と思いました。



 6月29日
 天山の巫女ソニン  著:菅野雪虫

 巫女失格とされ、実家に戻された少女ソニンの成長を軸にしたフ
 ァンタジー、第一巻。
 物語の舞台がしっかりしていて、とても面白い。ソニンと彼女が
 仕える王子の今後が楽しみです。



 6月28日
 ウィッシュ 願いをかなえよう!
              著:フェリーチェ・アリーナ

 母親の病気を治したい一心で、願いを叶えるおまじないを完成さ
 せるために家出をしてしまう少年の出会いと冒険の物語。
 障がいのある人との交流についても考えさせられる作品でした。



 6月27日
 りん姫あやかし草紙  著:澤田徳子

 平安時代を舞台に、お転婆なお姫様が活躍するファンタジー。
 元気なりん姫がかわいらしく、健気です。
 続編があっても良いのにと思いました。



 6月26日
 いのちのヴァイオリン  著:中澤宗幸

 ヴァイオリンドクターと呼ばれる著者の児童向けの自伝。
 好きなこと、興味のあることを放り出さずに追求していくことが
 いつかは実を結ぶという希望をくれる。



 6月25日
 わたしの愛犬 ビンゴ 著:アーネスト・T・シートン

 童心社のシートン動物記シリーズ。
 牧場の犬として飼っていた犬の楽しい記録。
 賢いようで、張りきりすぎてやり過ぎる、なんとも愛嬌のある
 犬です。
 最後まで面白くて、読みながらくすくす笑ってしまいました。



 6月24日
 船に乗れ! 1・合奏と協奏  著:藤谷治

 高校の音楽科での日々を主人公が回想する青春物語。
 わたしもチェロを弾いてみたい!



 6月20日
 それぞれの旅  著:山口理

 6年生の少年が家出をし、出会った人々との交流の中で成長して
 いく物語。
 乗り物の窓から過ぎて行く景色をただぼんやりとながめる。
 そんな時間が人生のどこかで、わたしたちには必要なのかも知れ
 ません。



 6月19日
 すももの夏  著:ルーマー・ゴッデン

 イギリスのきょうだいが旅行先のフランスの小さなホテルで経験
 するできごと。著者の子どものころの体験をもとに書かれたそう
 です。
 思春期の少女の目を通して見る大人の世界やあいまいな疑惑。衝
 撃的な事件よりもそのあいまいさが印象に残りました。



 6月17日
 自分で考える勇気―カント哲学入門  著:御子柴善之

 岩波ジュニア新書。
 中高生向きに書かれたものなら…と思ったのですが、全部を理解
 するのは簡単ではなさそう。けれど、ところどころのたとえ話は
 わかりやすくて、カントの哲学が少し身近になったような気がし
 ます。



 6月14日
 ひゃくはち  著:早見和真

 野球の青春物語を探していて見つけました。
 横浜の野球の強豪高校の生徒を主人公にした物語です。
 部員の寮生活がわたしにはとてもめずらしくて、読み終わって
 から、どのくらい本当なのかな、と考えています。



 6月9日
 オオカミ王ロボ  著:アーネスト・T・シートン

 童心社のシートン動物記シリーズ。
 強く賢いオオカミのボス ロボを捕らえるまでを描いている。
 子どものころに読んで、フィクションだと思っていたのですが、
 実話だったことは最近、知りました。
 オオカミ猟師としてのシートンの姿も興味深いです。



 6月4日
 ジェイミーが消えた庭  著:キース・グレイ

 並んでいる家の庭を一気に駆けぬけるチャレンジに挑む少年の
 恐れや憧れ、葛藤を通して成長していく姿を描いています。
 スピード感、臨場感にあふれる文章に引きつけられます。
 ラストスパートの予想外の展開で、最後まで目が離せませんで
 した。



 5月21日
 ルリユール  著:村山早紀

 『コンビニたそがれ堂』と同じ風早の街が舞台の、少女が主人公
 の物語。ルリユールとは製本・造本などの技術のこと。
 のんきな少女に見えた瑠璃が心に秘めていた傷が、ルリユール職
 人・クラウディアとの出会いから少しずつ明らかになっていく。
 周囲の人びとの小さな物語も、不思議で曖昧な出来事や場所も、少
 し悲しくて、でもあたたかくて心に残ります。



 5月20日
 コンビニたそがれ堂  著:村山早紀

 海辺の風早の街に暮らす人びとの強い願いを叶えてくれる、伝説
 のコンビニ「たそがれ堂」が登場する連作短編集。
 やさしくて素敵な物語ばかりです。
 この作者さんの作品は、人には悲しみを乗り越える強さがあるの
 だといつも教えてくれる気がします。



 5月12日
 生きるぼくら  著:原田マハ

 母親に家出された引きこもり青年、人生は、残されていた年賀状
 を頼りに長野県の祖母宅へ。ところが……。
 前半は、人生の煮え切らない態度にもどかしい思いを抱きました
 が、覚悟を切めた後半はすがすがしく、応援する気持ちが湧いて
 きました。読後感がとても良かったです。



 5月8日
 奪還 下  著:ジョン・フラナガン

 アラルエン戦記第八巻。
 このシリーズを貫くウィルと愛馬タグ、そして彼を囲む人々との友
 情と信頼関係がこの巻でも力を発揮しています。
 最後のエヴァンリンの活躍が頼もしくて素敵!



 5月3日
 日本一わかりやすいエネルギー問題の教科書 著:水野倫之

 東京電力の原子力発電所の事故をきっかけに発行された本。著者
 はNHKの解説委員です。
 ほんとうにわかりやすかったです!
 日本の発電状況についての今までの経過、現在の状況、そして今
 後の可能性について解説されています。
 日本で生活する一人として自分には何ができるのか、ぼんやりと
 ですが、考えてみたりしました。



 4月30日
 自分と未来のつくり方  著:石田英敬

 サブタイトル「情報産業社会を生きる」
 著者が中高生におこなった講義を収録したもの。
 「情報産業は人びとの隙間の時間を手に入れることを目的として
 いる」という部分にハッとしました。
 それ以来、駅や電車の中でスマホのゲームをしている人が気にな
 ってしまいます。



 4月28日
 地球のまん中わたしの島  作:杉本りえ

 『明日は海からやってくる』の姉妹編。島に移住してきた家族の
 中学生の娘、灯子が、島の生活や人々にとけ込んでいく姿を描い
 ている。
 お客としてではなく島民として暮らすとはどういうことなのか、
 戸惑う主人公の視点で見せてくれる。
 わたし自身の観光客としてのあり方も考えさせられる作品でした。



 4月20日
 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族  作:森鴎外

 角川文庫にて。
 途中までしか読んでいなかったので、あらためて読み直し。
 九州の一族の物語の中に、数日前に大地震の起こった「益城町」
 の名前が出ていて、その偶然におどろきました。
 支援を検討したいと思いました。



 4月17日
 奪還 上  作:ジョン・フラナガン

 アラルエン戦記第七巻。
 砂漠での追跡とウィルの苦難の旅。
 カサンドラ王女=エヴァンリンの王女として成長した姿がりりし
 い。
 下巻へ。



 4月15日
 Arknoah 1 僕のつくった怪物  作:乙一

 アークノアと呼ばれる世界に入り込んでしまった兄弟が、自分た
 ちのせいで生まれてしまった怪物を退治するために戦う。
 読み進むにつれて、その世界のために創られた住人たちの穏やか
 で平和な生活にむなしさと憐みを感じてくる。



 4月6日
 神々と戦士たち 2  作:ミシェル・ペイヴァー

 地中海沿岸の古代を舞台に描かれたファンタジーの第二巻。
 強大な力を誇る一族の宝とされるナイフと彼らを滅ぼすと預
 言された少年、そして、母の支配から逃れたい少女。
 それぞれの事情を抱えた登場人物たちが出会ったり離れたり
 しながら物語を織り上げて行く。
 第三巻が楽しみです。



 3月31日
 月にハミング  作:マイケル・モーパーゴ

 戦時下のイギリスの小さな島で言葉を話せない少女が見つかる。
 その少女をめぐって島の人々の中に湧き上がる疑惑と、少女を助
 け、守る家族の戦いを描いた物語。実際にあった事件をもとにし
 たフィクション。
 奇跡的に助けられた少女「ルーシー」と彼女を発見した一家が絆
 を育んでいく過程が丁寧に描かれていて、心に残る一冊です。



 3月27日
 火鍛冶の娘  作:廣嶋玲子

 鍛冶職人になるために男の子として成長してきた少女が、魔物が
 とりついた刀を生み出してしまう。それに勝つための刀を依頼さ
 れ・・・。
 読み応えのあるファンタジーでした。



 3月24日
 きみは知らないほうがいい  作:岩瀬成子

 本当の気持ちを隠して目立たずに過ごしている小学生の少女が主
 人公。同じクラスの男の子の不思議な言葉が気になって、そっと
 あとをつけてしまうところから始まる奇妙な人間関係。
 主人公と男の子の気持ちや行動は、現代の子どもたちにはリアル
 なのかも・・・? ただ、どうにもすっきりしない気がします。



 3月22日
 サンネンイチゴ  作:笹生陽子

 学校での人間関係になんとなくズレを感じている中学生の女の子
 が主人公。
 目立たないように生きたいと思う心と、義務感や心地良い居場所
 に惹かれる心の間で揺れ動く。
 七五調のリズムがある文章が、ときどきふと気になる。



 3月20日
 真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者  作:大沼紀子

 いよいよ主人公のお母さんの登場です。
 キャラクターの個性のインパクトが強いけれど、芯の部分は人と
 人とのやさしいつながりでできた物語。
 最後の最後にあらわれた可能性に、主人公が幸せになれる未来を
 感じてほっとしました。



 3月15日
 チポロ  作:菅野雪虫

 アイヌの伝説をもとにしたファンタジー。
 弱かった少年、チポロが智恵と勇気を身に付けて、魔物にさらわ
 れた少女を救い出す物語。
 アイヌの伝説を知りたくなりました!



 3月12日
 チームみらい  作:吉野万理子

 卓球部の少年少女を描いた「チーム」シリーズの一冊。
 主人公は以前の主人公の妹で、まだ甘えたところのある小学生。
 先輩やお兄ちゃん、ほかのチームの選手たちとのつながりの中で、
 心も技も成長していくところが清々しい。
 この作者さんは、甘えやわがまま、他人に対する厳しさなど、子
 どもの未熟さをしっかり書きこんでいる。最初から<良い子>では
 ないから同年代の読者にとって、とても身近に感じるストーリー
 だと思います。



 3月10日
 万次郎 地球を初めてめぐった日本人 作:岡崎ひでたか

 江戸時代末期にアメリカに渡り、苦労した帰国後は日本の近代化
 に大きく貢献した中浜万次郎を描いた物語。
 万次郎がアメリカに渡った原因が日本の鎖国だったとは知りませ
 んでした。
 帰国したくても帰れない日々を語学や技術の習得で無駄にしなか
 った万次郎の強さと柔軟さは、ぜひお手本にしたいです!



 3月9日
 虐殺器官  作:伊藤計劃

 デビューして数年で亡くなったというこの作者さんがどんな作品
 を書いていたのだろうと気になって読んでみました。
 テクノロジーの進んだ近未来を描いたSF小説。
 暗殺を仕事にする主人公の純粋で物静かな性格に、物語がどこに
 行き着くのかという興味をかき立てられて読み進みました。
 作中の聞き慣れないシステムや装備が、いつの間にか頭の中で当
 たり前のものになっていく楽しさにも満足。



 3月7日
 なりたて中学生 初級編  作:ひこ・田中

 少しばかり気の小さい主人公が友だちのいない中学校に入学した
 いきさつと、入学最初の数日を描いている。
 不安な気持ちが身近に感じられて、ちょっと一息つきたいときに
 読むといいかな、と思いました。
 主人公のお母さんが楽しくて良いです!



 2月25日
 お待ちしてます 下町和菓子栗丸堂 2  作:似鳥航一

 和菓子職人 栗田と和菓子に詳しい女性 葵が小さな問題を解決
 する二作目。
 読み終わったあとに、お店で見つけたおこしを買った。



 2月24日
 フェルメールの暗号  作:ブルー・バリエット

 フェルメールの絵の真偽をめぐる盗難事件に主人公たちが巻き込
 まれる。
 暗号や符号、暗示などが盛り込まれていて、好きなひとは楽しめ
 そう。



 2月20日
 月と六ペンス  作:S・モーム

 「有名な作品を読む」という自分の課題で選びました。
 一人の画家の生涯を若い作家の視点から描いた物語。
 画家の絵を描くことに対するすさまじい執念が、事実を述べる
 にとどめている淡々とした文章から伝わってくる。
 情熱とともに生きた画家の壮絶な最後に対して、別れた妻のプ
 ライドと満足感がどこか気持ちが悪く、落ち着かない。



 2月16日
 100%ガールズ 1st season  作:吉野万理子

 女子校に入学した「カッコいい女の子」を目指す主人公が、友だ
 ちや先輩たちとの関係の中で成長していく物語。
 いろいろな出会いや出来事の一つひとつに新しい発見があり、そ
 れを自分の中に埋め込んでいく過程が説得力がある。
 上手く言葉にできないときに思わず取ってしまう態度がリアルで、
 中学生の気持ちがよくわかっている作者さんだなあ、と思いまし
 た。



 2月14日
 僕らはまだ、恋をしていない! 2  作:中村航

 一巻を読んでからずいぶん経ってしまいました。個性的なサバ
 イ部のメンバーが謎を解きながら不思議な世界を進んで行く。
 ステージをクリアしながら進むストーリーはゲーム仕立てで楽
 い。
 最後がどうなるのか楽しみです。



 2月13日
 わたしを知らないで  作:白河三兎

 転校生の「ぼく」が、クラスで浮いている少女「キヨコ」の謎を
 追うところから始まる物語。
 キヨコの不可思議な行動だけではなく、主人公やその他の同級
 生たちの表には出さない思惑や事情が切なく、愛しく、悲しい。
 キヨコの強さに惹かれて読み進み、「ぼく」の心の奥底にある
 悲しみと憧れを知る。衝撃を受けるけれど、人のやさしさも信
 じることができる作品だと思いました。



 2月11日
 恐竜は今も生きている  著:富田京一

 2015年秋に発売された本。小さめの絵本といった外見です
 が、恐竜の分類や進化などがきちんと解説されています。
 読みやすくて、絵がかわいい。



 2月7日
 だいじな本のみつけ方  作:大崎梢

 本好きの中学2年生 野々香が、大好きな作家の発売前の本を
 見付けたところから始まる物語。
 主人公が出会った謎を通して本好きのライバルや書店員、作家
 たちと交流を深めたり、本を使った活動が広がったりする展開
 に、主人公と一緒にわくわくしました。



 2月6日
 白い兎が逃げる  作:有栖川有栖

 ドラマ化されているので、原作シリーズの一冊を読んでみまし
 た。
 こういうタイプの推理小説を読むのは久しぶり、という気がし
 ます。最近は身近な事件解決ものばかり読んでいたかも知れま
 せん。
 読みやすくて面白かったです。



 2月3日
 お待ちしてます 下町和菓子栗丸堂  作:似鳥航一

 年若い和菓子職人 栗田が和菓子に詳しい女性 葵の助けを借り
 て、小さな事件を解決する連作。
 和菓子のように優しくてあたたかい雰囲気。
 目次がお洒落です!



 2月1日
 明日は海からやってくる  作:杉本りえ

 父の跡を継いで漁師になると心に決めている中学生の竜太が、
 同級生やベテラン漁師、街から戻ってきた兄らとの関わりの中
 で、自分と島の未来を深く考え始める。
 とても良かった!
 スカイエマさんのさわやかで、でも力強い絵が竜太にとても似
 合います。姉妹編の『地球のまん中わたしの島』も読みたい。



 1月28日
 ワンダー  作:R・J・パラシオ

 顔のつくりに生まれつきの障がいを持つ十歳の少年が、初めて
 学校に通うところから始まる物語。本人と、彼を囲む人々の一
 人称でそれぞれの思いが語られます。
 重くなりがちなテーマをやわらかく、明るく描いている。最後
 はハッピーエンド。
 お姉ちゃんの彼氏が「彼はやさしい人々に囲まれている」と思
 を馳せる場面が、特に気に入りました。



 1月21日
 消防女子!! 女性消防士・高柳蘭の誕生 作:佐藤青南

 この本のスカイエマさんの絵のラベルがついた水のボトルが発
 売されたということで、急いで読むことに。
 主人公の成長と周囲の人々との絆が深まって行く物語がとても
 さわやかでした。現場の様子がかなりリアル。



 1月18日
 一年後のおくりもの  作:サラ・リーン

 母親が亡くなって一年後、主人公の目に昔と変わらない母親の
 姿が映ります。でも、誰も信じてくれないし、父親はショック
 から立ち直れまいままで…。
 学校でも家庭でも周囲とわだかまりができてしまう少女のささ
 やかな抵抗と、それによって見えて来る新しい世界。片山若子
 さんのやさしい絵がよく似合う物語でした。



 1月15日
 科学者の卵たちに贈る言葉
      江上不二夫が伝えたかったこと
  著:笠井献一

 著者が、師であった江上不二夫氏から学んだ研究者としての姿
 勢や心を、現代の若者たちに伝えています。
 江上先生の夢と希望にあふれた数々の言葉は、理系・文系、ま
 た老若を問わず、多くの人々に勇気と励ましを与えてくれると
 思います。
 専門用語も出てきますが、そこはスルーしながらでもOK。
 小さな仕事も失敗も、何も無駄なことなどないのだと気付かせ
 てくれます。



 1月13日
 トロール・フェル 下  作:キャサリン・ラングリッシュ

 後半は展開が速くなり、一気に読めました。
 ハッピーエンドでほっとしました。



 1月8日
 うその楽しみ  編:松田哲夫

 「中学生までに読んでおきたい哲学」というシリーズの一冊。
 「うそ」というテーマで短編小説やエッセイ、論評などを集め
 ています。
 さまざまな事例から読者にものごとを判断する力をつけてほし
 い、という趣旨が伝わってきました。
 大人には面白いと思います。



 1月2日
 火花  作:又吉直樹

 話題作なので、読んでおこうと。
 面白さを追求し、体現しようとするお笑い界の先輩と、その姿
 に憧れつつも現実世界の<普通>を捨てきれない僕の物語。
 主人公の抱く憧れや焦燥感は、たぶん誰もが味わったことがあ
 るのではないかと思う。挫折と劣等感の蓄積も。
 主人公には幸せになってほしいです。





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