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馬と旅行 番外編 馬の毛色いろいろ

〜駁毛〜

大好きな「駁毛(ぶちげ)」英語では「pinto」です。日本では、牛みたいと言ってあまり好まれないようですが、私は大好きです。可愛いし、見ていると、うきうき楽しい気持ちになりませんか?

英語では「pinto(ピント)」または「paint(ペイント)」と書かれていることもあって、紛らわしいのですが、資料によると、斑(まだら)模様の毛色のことを「ピント」というそうです。斑の馬はほとんどの種類の馬に出て、サラブレッドのように、斑が出ないほうが珍しいようです。ちなみに、サラブレッドの中にも斑毛の遺伝子を持っているのもいるけれども、劣性遺伝子なのででないのだとか。
「ペイント」という毛色は「アメリカ・ペイントホース協会」に登録している馬で、クォーターホース、サラブレッド、及びペイントホースの血統のみだそうです。つまり、単色の馬も含まれるんだそうです。

日本語では、濃い色の体に白い斑のものを「鹿駁毛」「栗駁毛」とよび、白い部分が濃い部分より多いと「駁鹿毛」「駁栗毛」と呼ぶそうですが、実際には使われているのはあまり見ませんね。


↑九州は阿蘇の「グリーンバレー」のお馬、ヒダルゴくん、この時まだ2歳でした。クォータホースのミックスです。色は基本的なトビアノですね。

ピントの中でも模様によって、「トビアノ(tobiano)」「オヴェロ(overo)」と呼び分けられています。ただ、斑はいろいろな形ででるので、はっきりとは解り難いのですが。

「トビアノ」は、背中の部分は主に白く、足の付け根の横腹の辺りが濃い色、顔にも濃い色の部分があり、足は四本とも白いのが特徴だそうです。斑の周囲のラインはなめらかです。

「オヴェロ」は、顔が白い場合が多く、したがって目も青いことが多いようです。白い毛のところは色素がないので、目の周りが白い毛だと、目も薄い青色になるのです。お腹から背中に向かって白い色がありますが、背中は濃い色です。足も、濃い色の場合が多いようです。斑の周囲はぎざぎざしています。(残念ながら、このページには写真はありません)

さらに「スプラッシュドホワイト(splashed white)」や「サビーノ(sabino)」という毛色もありますが、「オヴェロ」に似ていて、見ただけでは良くわかりません。「サビーノ」には、斑の濃い色の出ない真っ白な馬も生まれるそうです。白毛と違うのは、遺伝子が「サビーノ」かどうかだけのようです。

また、イギリスやアイルランドでは、黒と白のピントは「パイボールド(Piebald)」、黒以外の色と白のピントを「スキューボールド(Skewbald)」と呼び分けているようです。

↑斑のお馬は、尻尾も染め分けだったりします。

↑ハワイのクアロア牧場にて。毛の白いところは、色素が無いので肌もピンク色。目の色も薄いブルーです。反対の目は、毛が茶色くて、目も黒い色をしていました。写真が無くて比較が出来ないのが残念なのですが。
ちなみに、普通の栗毛や鹿毛でも顔の白い部分が目の周りまであると、目もこのように色素が薄く青い目の場合があります。

↑モンゴルの馬たち。後ろに居る少年は小学校高学年くらいです。モンゴルの馬は、モンゴリアンポニーと呼ばれるように、小柄ですが、スタミナがあって、一日中人を乗せて駆歩してもまだ元気でした。ちなみに、野生馬のモウコノウマ(蒙古野馬)とは別の種類の家畜馬です。

↑鎌倉は鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)の流鏑馬神事(やぶさめしんじ)。絵巻物に出てきそうな姿ですね。

↑鶴岡八幡宮の流鏑馬神事は毎年9月16日に行われます。目の前を走る騎馬は凄い迫力、的に当たる鏑矢の音は心地よい響きです。写真は、騎射が終わってゆっくり戻ってくるところ。(流鏑馬の写真は鹿毛のページにもあります)

↑↓馬事公苑の「愛馬の日」のアトラクションのポニー。演技のあと、お客さんたちが触れるように埒沿いに歩いてくれます。

↑立ち上がる演技のサービス。


〜〜それぞれの毛色の説明と写真にリンクしています〜〜
毛色TOP葦毛、白毛、佐目毛駁毛粕毛河原毛豹紋、アパルーサパロミノ(月毛)栗毛、尾花栗毛鹿毛、青毛モウコノウマ、シマウマ、ロバ、Dun


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