〜モウコノウマ、シマウマ、ロバ、Dun〜 ★「プルツェワルスキー馬は5000年前の家畜ウマで、野生馬ではなかった」(2018.FEB.22)というニュースが世界を駆け巡ったのですが、眼精疲労がひどくてまだ記事が読めていません。いずれ、少し詳しく載せたいと思っていますが、もうしばらくお待ちください。
「モウコノウマ」は漢字で書くと「蒙古野馬」です。プルツェワルスキー馬(Przewalski's wild horse)とも言いますね。”蒙古の馬”ではなくて”野馬”、野生馬ということです。現在地球上に存在する、唯一の野生馬で、他のあらゆる家畜馬と遺伝子の数が違うそうです。アメリカのムスタングやオーストラリアのブランビーなど、野性で生きている馬はもともとは家畜馬が野生化しているので、遺伝子の数ではサラブレッドやポニーなどと同じ種類なんだそうです。
現在モンゴルにいる「モウコノウマ」、モンゴル語では「タヒ」といいますが、絶滅の危機に瀕していたのを動物園などにいた馬たちを使って、数を増やしたそうです。《追記》 2012年夏、念願のモンゴル旅行で、野生のタヒを見てきました。写真は、こちらにありますので、合わせてご覧ください。鰻線の出ているお馬の写真もあります。2013.AUG.25
「馬と旅行 モンゴル 2012 毛色編」…野生馬タヒと鰻線の出ている栗毛馬、粕毛、鹿毛、栗毛、ぶち毛
「馬と旅行 モンゴル 2012 乗馬編1」…野生馬タヒの少し大きい写真があります↓こちらは、多摩動物園です。野性では気が荒く、家畜馬を追い払ったりするそうですが、柵の中ではのんびりしていました。牡馬です。モウコノウマの毛色は、河原毛ですが、口元に白い部分がありますね。
↓「モウコノウマ」の牝馬。小さいロバさんが同居しています。
↓こちらは、大きなロバさんです「ボデ・デュ・ポアトゥ Baudet du Poitou」という種類だと思われます。フランス、シャンティイの「生きた馬の博物館」にて。ロバさんは鼻先とお腹が白っぽいですね。この子は、目の周りの毛も白いです。
↓同じ博物館の隣に居た、良くあるタイプのロバさん。鰻線(下で説明しています)が良く見えます。ちなみに右端に黒く見えるのが大きいロバさんのおしりです。
↓多摩動物園では、シマウマとキリンさんたちが一緒に暮らしています。シマウマのほうがやんちゃで、座っているキリンさんにぶつかって行って、立たせたりしていました。種類は、グレイビー・シマウマです。
シマウマの縞は、人の指紋のように、一頭ずつ違っていて一生変わらないので、固体識別に使います。赤ちゃんもお母さんを縞で覚えるとも言われています。毛を剃ると、肌も縞模様だそうですね。
↓これは日本古来の馬(在来和種)のひとつ、木曽馬の仔馬の背中です。尻尾がまだ短くて、これぞポニーテール。長野県の開田高原にある木曽馬の里にて。
在来和種やモウコノウマなど、古いタイプの馬やロバには、必ずでは無いのですが、背中に黒い線が出るものがあります。シマウマの背中にも同じような線の模様がみえますね。サラブレッドなどにはない、古い種類の特徴的なものです。木曽馬の里の仔馬にも、出ている子と無い子が、いました。 これは「鰻線(まんせん)」といって、たてがみの終わるところ、つまりき甲から尻尾の付け根まで、背中にまっすぐに黒い線が見えるものです。鹿毛の子は黒い線、栗毛の子は、濃い茶色の線が出るそうです。野生馬タヒと鰻線の出ている栗毛馬の写真がこちらにあります。「馬と旅行 モンゴル 2012 毛色編」
「鰻線(まんせん)」を英語では「dorsal stripe」というそうです。「Dun」の毛色の馬の特徴で、ほかにDunには、足にシマウマのような縞が薄く出たり、耳の先が黒っぽかったりという、原始的な特徴があるそうです。日本では特にそのような毛色の分け方をしていないのか、Dunは”褐色の馬”と翻訳されることが多いですね。Dunは色的には、黒っぽい色から黄色っぽい色まであり、鰻線など原始的な色の特徴が出ている毛色がDunのようです。英語だと、木曽馬の毛色も、ベイとダンに分けられるのでしょうか。
〜〜それぞれの毛色の説明と写真にリンクしています〜〜
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